「現場代理人は何気ない言動をしてはいけない」【がんばれ建設】NO 1443【人間力】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
作者;ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2019年12月3日
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今日の一言
「たった一言で」
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現場をうまく運営したいのなら、周りに正しいイメージを持たれる必要
があります。
賢く、大人で、頼りになり、冷静で、洗練されていて、信頼でき、経験
豊かな施工管理技術者…それが目指すイメージです。
しかし、どんなに細心の注意を払って仕事をしていても、たった一つの
不注意な言葉や行動で、すべて台無しになってしまうことがあります。
政治家が、「失言」をして失職することがあります。
●差別的なジョーク。あらゆる種類の性差別。
●傲慢な発言。
●平静さを失った発言。
●汚い言葉。
●不平不満、愚痴、ゴシップ。
●人についてどう思うかの本音。
などです。
調子にのってしゃべり続けると、失言をする可能性が高くなります。
口を開く前に、少し間を置き、よく考え、言いたいことをぐっと我慢
すると、きちんと編集された、分かりやすい話をすることができます。
きちんと考えて話す人、言葉に重みがある人だと思われれば、人から
相談を受けることが増えるでしょう。
周りの人たちは、あなたを信頼します。
そして周りから信頼される人は、大きな現場を任されるようになり、
成功への道が約束されます。
もしもつい愚痴や不満を言ってしまうとどんな害があるでしょうか。
●細かいことにうるさい、器が小さい人物と思われる。
●時間を無駄にする。
●愚痴っぽい人間ばかりが周りに集まる。
●非生産的な人間だと評価される。
●自分のモチベーションを下げ、負のスパイラルに陥る。
私は、愚痴や不満を感じてもよいと思っています。
だれしも会社や上司や社会にいいたいことがあるでしょうから。
しかしそれを何気なく言ってはいけません。
少なくてもリーダーと呼ばれる人はそれをぐっとこらえないと
いけません。
影響力のあるリーダーは何気ない言動を発してはいけないのです。
愚痴や文句、不平、不満を言っても、状況はまったく変わりません。
逆にたった一度の不注意な発言で、人生を棒に振ることもあります。
「巧言(こうげん)令色(れいしょく)鮮(すく)なし仁(じん)」
(論語)です。
心がこもらず、口先だけうまいことを言ったり、うわべだけ愛想よくしたり、媚(こ)びへつらような表情をする者には、人として最も大事な徳や仁(人をいつくしみ、大切に思う心)が欠けている。
『できる人の仕事のしかた(新版)』リチャード・テンプラー著
(ディスカヴァー発行)を一部参考にしました。
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【編集後記】
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本日は早朝より雑誌の取材を受けました。
建設業の働き方改革に関する内容でした。
ある建機メーカーの機関誌に近く掲載されるようです。