インフラツーリズムで建設PR【がんばれ建設】NO 1449【建設技術】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
作者;ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2019年12月11日
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今日の一言
「建設物をもっと見てほしい」
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人手不足に悩む建設業界にとって、一般の方々から建設業に対しての
イメージを変えることが重要でしょう。
建設業の仕事はきつく、汚く、危険な面な否めませんが、できあがった
建設物はかっこよく、世の中のためになっていることは事実です。
そのかっこよさを一般の方々にしってもらうためにインフラを観光資源
として活用する「インフラツーリズム」がブームを呼んでいます。
なかでも八ッ場ダムは、2016年度に約2800人だった見学者が、17年度は
見学ツアーを開始した影響で10倍の約2万9000人に、18年度は
約5万5000人に達しました。
八ツ場ダムの施工現場は群馬県長野原町の山あいにあります。
それでも現場見学ツアーには、一般の観光客などが100人近く集まる
回もあるといいます。
予約が不要で1人でも参加できる「ぷらっと見学会」の他、季節や
外国人観光客といった対象者に合わせて10種類もの見学プランを用意
したことが、多くの人が訪れる理由の1つです。
プランの内容は、工事の進捗や紅葉など四季の変化に合わせて、半年
ごとに見直しています。
どのツアーも、ガイドや交通整理は主に国土交通省のダム工事事務所
の職員が担いました。
詳しくて分かりやすい解説ができ、参加者からの質問にもすぐに答える
ことができます。
住民がガイドを務め、ダム工事への思いを語りながら案内するプラン
もあります。
さらに、町内の対象店舗での買い物や飲食の代金を割り引くクーポン
として、「ダムカード」を活用しました。
長野原町から車で30分ほどの距離には、年間300万人が訪れる
草津温泉があります。
地域が連携してダムの見せ方を変えた結果、足を延ばして町に立ち寄る
人も増えました。
八ツ場ダムばかりではありません。規模や種類を問わず、人を呼ぶ
インフラが今、全国で急増しています。
国交省の調査によると、民間の旅行会社が企画したインフラツアーの
件数は、16年4月と比べて19年4月には10倍以上に増えました。
インフラが集客力のあるコンテンツとして注目されてきている証拠と
いえるでしょう。
国交省は20年度までにインフラツアーの参加者を100万人に倍増
させる方針です。
19年7月には「インフラツーリズム魅力倍増プロジェクト」として
社会実験を実施するモデル地区を選定しました。
モデル地区となったのは、北から順に宮城県大崎市の「鳴子ダム」、
群馬県長野原町の「八ツ場ダム」、京都府宇治市の「天ケ瀬ダム」、
愛媛県今治市の「来島海峡大橋ほか」、鹿児島県さつま町の「鶴田ダム」
の5カ所。
国交省ではモデル地区での社会実験を通じて、効果的な集客方法などを
検討しています。
これら5現場以外にも地域にはすばらしいインフラがたくさんあること
でしょう。
見栄えという意味ではダムや橋のような明かり工事が多いですが
トンネルや外殻放水路などのような地下構造物も見てほしいものです。
自社の近くのインフラを地域住民にみてもらうしかけをしては
どうでしょうか。
2019/11/19 日経 xTECH記事を一部参考にしました。
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【編集後記】
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昨日と本日は教育体系を作るセミナーを開催しています。
多くの皆さんから教育体系の見本がよくできていると
おほめいただきました。