社長ブログ

洪水から街を守るための方法【がんばれ建設】NO 1451【建設技術】

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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
作者;ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2019年12月16日

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今日の一言
「洪水確率」
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日本各地の河川で決壊や氾濫が発生し、大きな浸水被害が起こりました。

千葉や長野にて大きな被害が出た一方、都心では被害を少なく
押さえることができました。

その理由の一つが、「地下神殿」とも呼ばれる首都圏外郭放水路です。
中川、倉松川、大落古利根川など5つの中小河川から水を引き込み、
流量を調節しながら江戸川へ排水する。
地下約50メートルに建設したトンネルで結ぶ全長6.3キロメートルの
施設です。
 台風19号では5つ全ての河川で水位が上昇し首都圏外郭放水路が
稼働ししました。

 他にも大きな治水機能を持つのが、荒川です。
埼玉県にある荒川第一調節池は、規定の流入堤の水位を超えた時点で
調節池に流入させる仕組みになっています。
平成16年の完成以降で調節池に水を流入させたのはわずか1回で、今回が
2回目です。

その一方、多摩川流域の世田谷区二子玉川地区では一部浸水被害が発生
しました。
タワーマンションの地下に浸水しエレベーターが動かなくなり
大きな問題になりました。
多摩川は堤防や護岸の整備が主となっています。
今回浸水が発生した背景には、「景観保全」の理由により堤防が一部の
場所で未整備だったことも理由にあります。

都心部では、平成の間に進められた大規模な治水機能が活躍して
被害を最小限にしました。
一方、地方では依然被害の大きな地域があります。

大都市を流れる大きな川の計画規模は1/100~1/200年とされている
ところが多いようです。
平均して100年~200年に一度の割合で発生する洪水に対して安全な川
づくりを行っているということです。

一方、中小河川の計画規模は1/10~1/50年程度、つまり10年~50年に
一度の割合で発生する洪水を想定している例が多いようです。

この差が今回の洪水被害の差を発生させました。

現場でものづくりに携わる者としては施工不良による堤防決壊だけは
なんとしてもなくなるよう努力し続ける必要があります。

日経ビジネス 2019年10月15日号記事を一部参考にしました 。

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【編集後記】
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日曜日に、地元のサッカークラブで練習試合を行いました。
そこで、約30年ぶりにシュートが決まりました。
シュートが決まる快感を久しぶりに感じることができました。