社長ブログ

ドローンで橋を補修する【がんばれ建設】NO 1455【建設技術】

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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
作者;ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2019年12月23日

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今日の一言
「ドローン操縦士」
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 北海道内に点在する基地からドローンが飛び立ち、数キロメートル
離れた橋に自動で補修材を吹き付けて帰還する。
會澤高圧コンクリート(北海道苫小牧市)が、そんな計画を打ち立て
ました。

 カギとなるのが、1時間以上を続けて飛べるドローン「Airborg
(エアボーグ)」です。
芝刈り機などで使う混合ガソリンで機体に積んだエンジンを稼働させて
発電し、モーターに電力を供給します。
同社が提携する米マサチューセッツ工科大学発のベンチャー企業、
トップ・フライト・テクノロジーズが開発しました。
會澤高圧コンクリートは2019年7月から国内で試験飛行を繰り返して
います。

 約45kgと重量級の機体には、高解像度の4Kカメラや赤外線カメラに
加えてレーザースキャナーを搭載。
独自の自動航行システムも備えました。
1度の飛行で空撮やコンクリートの浮きの把握、地形の3次元点群データ
の取得などを同時に実施します。

 そのうえ積載能力に5kg以上の余裕があるので、補修材や吹き付け用
の機材を積んでも十分飛行できます。
轟音(ごうおん)を上げて飛び立つ様子は、空飛ぶ建機と呼ぶにふさ
わしいです。

複数のプロペラを持つ一般的なマルチコプター式のドローンの飛行
時間は通常、20~30分が限度です。
積載能力はカメラ1台を積むのが精いっぱいで、用途に応じて、
レーザースキャナーや赤外線カメラに付け替える必要がありました。

 補修材の吹き付け機構などは要素技術の開発を進めており、実現の
めどは立っています。

なお、このようにドローンの活用が進むと、操縦士のスキルが気になる
ところです。

現時点では「ドローン操縦士」という資格も、ドローン操縦の免許も
ありません。
そのため、法律的には誰でもドローンを操縦することが可能です。
国家資格があるわけでもないので、誰でも「ドローン操縦士」を
名乗れます。

しかし、ドローンの安全な操縦にはある程度の知識と技術が
求められます。
とりわけ、上述のように作業をするようになれば、より正確性が求められ
ます。

それを証明できるのが民間の団体が設けているドローンの民間資格です。
民間資格にはいくつか種類がありますが、ドローン業界の中で取得して
おくと良いとされているものの中には以下の団体のものが挙げられます。

●ドローン検定
1級から4級まであり、筆記試験で取得できます。

●JUIDA
【JUIDA無人航空機操縦士】
ドローンを安全に操縦するための知識と技術を有することを証明します。

【JUIDA安全運航管理者】
ドローンに関わる安全と法律の知識を有し、飛行業務の安全を管理でき
ることを証明します。

●DPA
【操縦士回転翼3級認定資格】
ドローンの飛行に必要な基礎知識と基本技術の認定

【ドローン操縦士回転翼3級インストラクター】
ドローンの実地、座学の講習をするために必要な技能と基礎知識の認定

参考文献:日経コンストラクション
参考ウェブサイト:https://www.aizawa-group.co.jp/

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【編集後記】
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週末は石川県金沢にて現場管理者研修を元請社員、協力会社職長と
一緒に開催しました。
元下請けが一緒に学ぶことは、意見交換が多く行われとてもよい機会
だと感じました。