社長ブログ

その一言で現場が目覚める【がんばれ建設】NO 1457【コミュニケーション】

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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
作者;ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2019年12月25日

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今日の一言
「部下への一言」
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現場や職場を活気づけるためには、リーダーの一言が欠かせません。
メンバーのやる気を上げる「一言」を言えるか、もしくは
メンバーをやる気を削ぐ「一言」を言ってしまうかによって
リーダーの真価が問われます。

ではリーダーはどのような言動をする必要があるのでしょうか。

●上司・先輩が待ち合わせに早く行き過ぎない

上司と部下がどこかで待ち合わせをすることがあるでしょう。
そして「待ち合わせで上司を待たせてはいけない。
部下が先に待っているべし」ということは礼儀として重要です。

一方、そのことを部下が強く意識すると、待ち合わせ時間の10分や20分
早く行かざるをえなくなります。

その時、上司が部下に
「集合時刻までに来ればいいからね」
と一言加えれば、部下はとても安心するでしょう。

さらにリーダーは、実際に、待ち合わせ場所に行くときも、自分が早く
到着し過ぎていることがないようにする方がよいでしょう。
早く行けば、部下にとって無言の重圧になります。

●部下の「成功体験」をお膳立てする

若手が仕事を辞めたくなるのは、仕事がうまく進まず、怒られてばかりと
いう時です。
でもうまくいきだすと仕事は面白くなるものです。

そこで、上司は若手社員が成功体験が積めるようお膳立てする必要が
あります。

例えば材料を早めに現場に入荷させた方がよい時、部下にそっと
「○○の材料、早めに注文したほうがいいぞ」とささやきます。

その結果、現場がスムーズにいったとき

「(部下の)○○君が早めに材料を入れてくれたおかげで
現場の手待ちがなくなったぞ」

と周りの人にいうのです。
すると協力会社の方々が「○○さん、ありがとうございます。」
などと言ってくれるかもしれません。

逆に部下の手柄を横取りするような上司も見かけますが、それでは
部下の「やる気」を削いでしまいます。

●部下の言うことは素直に聞く

あるとき、歌舞伎役者Aさんが舞台に出る前に、後輩役者Bさんから
「Aさん、帯がほどけていますよ」
と言われました。
Aさんは「B君、ありがとう。」と言ってその場で、帯を締めなおしました。
しかしその後、Aさんは誰にも気づかれないようにそっと帯を
再び緩めました。
実は帯を緩めたまま出演する舞台だったのです。
Aさんは、後輩のB君の声掛けを無にしないよう、あえて素直に
聞き入れたのです。

このときAさんがもしも「B君、この芝居は帯を緩めて行うものなのだ。
わからないくせに私に指摘をするな」
と言ったとしましょう。
B君は「申し訳ありません」というでしょうが
「もう二度とAさんには声がけしないぞ」
と思うことでしょう。
B君のやる気も下がることでしょう。

後輩や部下からの指摘をあえてだまって聞き入れ「ありがとう!」と
いう一言を言えることがリーダーの懐の深さでしょう。

『仕事も人間関係もうまくいく?ANAの気づかい』
ANAビジネスソリューション (著)を一部参考にしました 。

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【編集後記】
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本日はクリスマス。
タクシーの運転手さんが今日は忙しいです、と言っていました。
建設業の人たちが派手に飲むことで景気がよくなります。
今日は残業せずにぜひご友人、ご家族と街に繰り出してください。