「ピンチ」に強い人になるための2つのコツ【がんばれ建設】NO 1463【建設技術】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
作者;ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2020年1月9日
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今日の一言
「呼びかけられたら即対応しよう」
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工事現場では頻繁に緊急事態が起こります。
材料が足りない
天候が急変した
測量ミスをした
配合を間違えた
などです。
そんな緊急事態やピンチに強い人と、弱い人がいます。
施工管理技術者は、自然相手に戦っているので、ピンチに強くなければ
業務を遂行できません。
ある工事現場で、大きな問題が発生しました。
図面にミスがあり、測量を間違えていたのです。
しかし現場はすでに動いており、測量担当者だけでは測量のやり直しが
間に合いません。
そのとき、現場担当者の一人が現場に出ていた部下や協力会社の職長に
声をかけ、測量業務を分担させ、一気にやってしまいました。
この対応が実に見事で、その現場担当者は上層部からも部下たちからも
高い信頼を得ることになったそうです。
このように、ふだんはあまり目立たなくても、ピンチになると存在感を
見せる人がいます。
ピンチを鮮やかに処理できる人は周囲から尊敬され、大きな仕事を
まかされるようになります。
逆に、ピンチから逃げてしまう人は運も逃げてしまうのです。
では、ピンチに強い人は、そうでない人とどこが違うのでしょう。
2つのコツがあります。
●「緊急モード」への切り替えが上手
現場では必ずと言っていいほど緊急事態が発生します。
そしてたいていの場合、それは予告なくやってきます。
私たちが油断してのんびりしているときに限って、やってくるのです。
そんなときに、パッと切り替えて、そのピンチに全力で向き合えるか
どうかが重要なのです。
つまり素早いスイッチの切り替えが必要です。
素早くスイッチの切り替えができるようになるためには、誰かが
「ちょっと話があるんだけど」と来たときは、手元の仕事は一度
止めて、その人に向き合いましょう。
それは、その人にとっての緊急事態だからです。
「ちょっと待ってくれる?」
とか
「今忙しいから後にして」
などと言っているようでは、いつまでたっても緊急対応に
強くなれません。
ふだんから、呼びかけには素早く、真摯に対応していきましょう。
●「今ここ」を大事にする。
昨日でもなく、明日でもない、「今ここ」に生きることが重要です。。
目の前の、ただ一事に集中する、そして他のことは考えない。
つまり、「今ここ」以外を捨て去ってしまうということです。
「予算がオーバーしたらどうしよう」とか、「工期が遅れてしまう」
とか、「発注者がどういうだろうか」というようなことを一切考えません。
最悪すべてだめになっても、自分の身一つあればなんとかなると肚を
くくるのです。
すると、覚悟が決まります。
何か事あったとき、ピンチに強い人でありたいものです。
『強運を味方につける49の言葉』本田健著(PHP文庫)を
一部参考にしました。
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【編集後記】
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今日、事務所で20代の女性に「ゼロックスして」と話したら
「それ、どういう意味ですか?」と言われました。
「昔は「コピーして」ということを「ゼロックスして」
と言ったんだよ」
というと「へーーーー」というリアクションでした。
「ゼロックスして」は死語なのですね。