社長ブログ

工事費増額に成功する 公共土木工事の設計変更5つのポイント【がんばれ建設】NO 1464【建設技術】

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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
作者;ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2020年1月10日

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今日の一言
「照査、設計、解析、調査、施工」
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設計変更がうまくいかない、という声をよく聞きます。

「設計変更の仕組みがわからない」
「どうすれば設計変更が認められるのかがわからない」
「設計変更の進め方がわからない」
「社員によって設計変更の理解度に差がある」

というものです。

一方、工事費の採算をよくするためには、
設計変更を獲得するかどうかにかかっていると言っても過言ではなく、
建設会社にとっての最重要課題です。

私は設計変更を勝ち取った多くの事例を調査しました。
その結果、設計変更を勝ち取るためのポイントは以下の5つです。

1.照査 ―設計図書の照査を早期に緻密に実施

できるだけ詳細に設計図書の不備を見つけることが重要です
そのために図面の熟読が欠かせません。
着工を急いではいけません。

2.設計 ―設計そのものの追加,変更

設計の不備があれば、自社で検討して設計そのものを追加したり
変更します。
そのためには、自社にて設計機能を持つか、外部委託先を持つ
ことが必要です。

3.調査 ―現地踏査,調査,測量を早期に緻密に実施

現地踏査、調査、測量を早期に行うことで、設計変更の要否が判明します。
一方多くの場合、起工測量が不十分で、施工を始めてから現地と設計の
不一致に気づくため設計変更をなしえないのです。

4.解析 ―数値解析を行うことで論理的に提案

変更を勝ち取るためには、数値解析が欠かせません。
自社で解析ができればベストですが、それが無理なら解析の得意な
設計事務所を見つけておく必要があります。

5.施工 ―複数の施工方法の比較検討を行い,最適な方法を提案

施工方法の複数提案が必要です。
そのためにもNETISを理解することや、多くの技術や工法を理解して
おく必要があるでしょう。

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【編集後記】
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今日はゴルフ場にて現地調査を行います。
20年前には複数のゴルフ場設計、開発に関与したので、私にとっては
とても懐かしく、充実した仕事です。