今、転職すると得するか、損するのか【がんばれ建設1482】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2020年2月6日
NO.1482
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今日の一言
「現在、過去、未来を考えよう」
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本メールマガジンの読者の中には、
正直転職したい、建設業とは別の仕事をしたい、
と考えている人もいることでしょう。
私はぜひとも今の会社で永く働いて欲しいと願いますが、
それでも転職する場合は、ご本人、そして会社にとって
良い形で転職して欲しいと思います。
そんな人には、ぜひ現在、過去、未来をよく考えて欲しいです。
●現在・目の前の職務に思い切り没頭できそうか?
考えるべきことは、選択しようとしている転職先企業では、
今の会社以上に目の前の職務に思い切り没頭できそうか?
ということです。
一言で建設会社と言っても様々です。
私は現在の仕事を始めてから、毎年250社の
建設会社を訪問しますが、社風は10社10色です。
1人で1現場を担当する会社があれば、
1人で5現場以上担当する会社もあります。
現場だけに集中すれば良い会社があれば、
技術営業を求められる会社もあります。
施工管理だけをする会社があれば、
バックホーにも乗る会社もあります。
Aさんは、施工管理のみをしてきましたが、
給与や休日にひかれて転職した結果、
バックホーの操縦ができないことを攻められ、
結局また転職してしまいました。
●過去・同じ失敗を繰り返す危険性はないか?
問うべきなのは、選択しようとしている転職先企業で、
過去の失敗と同じことを繰り返す危険性はないか?
という点です。
私は、多くの建設会社の採用相談に応じますが、
その際よく話題になるのが、短期での転職を
複数回繰り返している人です。
このような人は、同じことを繰り返す可能性が高いのです。
これは自分自身の能力に問題がある場合(施工管理能力不足)と、
会社を見る能力がない場合(その会社の経営の健全性や安定性、
成長性を確認できない)です。
いずれにしても自分の責任なのですが、
それに気づかず何度も転職を繰り返してしまうのです。
自分の中の課題をクリアせずに転職すると、
転職先でまた同じ課題や困難が襲ってくるものです。
●未来・将来への夢、展望を持てる場か?
第3のポイントは「未来」です。
選択しようとしている転職先企業は、
将来への夢、展望を持てる場か?
ということです。
目の前の給料や休日待遇にばかり目移りして、
将来実現したいこと、達成したいことが不明確であれば、
必ず行き詰まります。
公務員になれば転勤がないし、なんとなく楽そうだ、
などという理由で転職すると、
悔いの多い人生になるかもしれません。
この地域の発展のために、自分の技術を活かしたい、
もしくは大規模プロジェクトでやりがいを感じたい、
などのように、ビジョンや展望、夢を明確にしたのち、
転職するのか、今の会社でがんばるのかを
決めて欲しいと思います。
年度末で多忙のため、「辞めたい」と思う人もいることでしょう。
また、転職市場も活性化しています。
しかし、今回紹介した「現在・過去・未来」の3点に関する
検討は必ず済ませたうえで、転職の有無を考えていただきたいと思います。
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【編集後記】
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昨日はスキー場、ゴルフ場にてのコンサルでした。
私は若いころ年間30日はスキーをしていたほど
スキーが大好きでしたので、とても懐かしく、
わくわくしました。
やはり白銀はいいですね。