若手との雑談は「わかる!」を使おう【がんばれ建設1491】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2020年2月21日
NO.1491
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今日の一言
「Iメッセージで伝える」
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今どきの若者の気持ちがわからない、とか
若手がすぐに辞めてしまう、などという声を
よく聞きます。
若手との関係を深めて、うまく信頼関係を
築くためには「雑談」が重要です。
ではどうすれば、うまく雑談ができるのでしょうか。
●アドバイスはしない
まず若手Aさんと先輩Bさんのやり取りを見てください。
A 「図面を作成するのが、時間がかかってめんどくさいです」
B 「だったら、CADの●●ソフトが便利だよ」
A 「え?でもそのソフト使ったことないですし、
使い勝手が悪いと同期のCくんが言っていましたよ」
B 「慣れればすぐに使えるようになるぞ。マニュアルもあるし」
A 「でも、私マニュアルを使って操作する のは苦手なんです」
B 「わかりやすく書いてあるよ。じゃあ、今後俺が教えてやるよ」
A 「いや、いいです。先輩忙しそうですし、
できないとすぐに怒り出しますから。」
B 「うーん、じゃあAくんにとって、何がよりいい
ソリューションなんだろうな?」
A 「ソリューション……?」
この場合、AさんとBさんの間には、
雑談に対する完全な認識の違いがあります。
Aさんは、単純に「図面を書くのが苦手」という話をして、
「そうだね!」とか、 「わかる!?その気持ち!」と言われて
感情を共有したいのです。
一方、Bさんは「図面を書くのがめんどくさい」という問題に対する
解決策を示そうとしています。
つまり、この話題に対して、最終的にどうするべきかという
「結論」を出そうとしているのです。
●「わかる!」フレーズがいい
では、こんな場合はどうすればいいのでしょうか。
一番いいのは、まずは相手の気持ちに共感することを伝えることです。
その際「わかる!」というフレーズがもっとも効果的です。
A 「図面を作成するのが、時間がかかってめんどくさいです」
B 「ああ、わかる!めんどくさいね!」
A 「一度ではなかなか上手く書けないし、
書いたとしても職人からわかりにくいって言われるんです」
B 「わかるよ! 職人から言われると本当に嫌だね。
だから俺、CADソフトの●●を使っているんだ。
それ以来、図面を書く時間が半分になったよ」
A 「でもそのCAD私が使っているのと操作方法が違うし、
すぐに使えるようになりますでしょうか?」
B 「俺も、最初は戸惑ったよ。でもわからないとマニュアルを見ると
すぐにわかるようになるんだ」
A 「へー!それならできるかもしれません。
でも、マニュアルって面倒くさくないですか?」
B 「電話で教えてくれるサービスもあるよ。
やさしい声の女性が教えてくれるよ」
A 「いいですね! じゃあ、僕も使ってみます」
どちらの事例もCADソフトを使う、ということなのですが、
直接使うことを勧めた事例よりも、自分が使ってみて良かったよ
と伝えた後の事例の方が、Aさんのやる気が上がっています。
「(あなたが)CADソフト使えよ」
という「あなた」が主語のメッセージをYouメッセージ、
「私が使っているのはCADソフトだよ」
という「私」が主語のメッセージを Iメッセージと言います。
相手の気持ちを動かしやすいのは、
YouメッセージではなくIメッセージです。
「わかるよ」と共感し、Iメッセージで若手に伝えてみてください。
『雑談がおもしろい人、つまらない人 』
渡辺 龍太著を一部参考にしました。
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【編集後記】
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新型肺炎の影響が広がっています。
これを機にテレワークや社員さんの健康を
考え直すよいきっかけにしたいものですね。