若手との雑談は目に見えるものを褒めること【がんばれ建設1492】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2020年2月25日
NO.1492
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今日の一言
「目の前の行動を見よ」
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今どきの若者の気持ちがわからない、とか
若手がすぐに辞めてしまう、などという声
をよく聞きます。
若手との関係を深めて、うまく人間関係を
築くためには「雑談」が重要です。
ではどうすれば、うまく雑談ができるのでしょうか。
●「目に見えること」を褒める
雑談では、「相手を褒める」ことも会話を
盛り上げる重要なことです。
でも、やみくもに褒めても、嘘っぽくなってしまいます。
褒めるときに大切なことは、目の前の行動について話すことです。
雑談の上手な人は、今、自分の視界に入って
いる目に見えることについて、相手を褒めます。
次の事例を見てください。
A 「最近Bくん、現場でがんばっているようだね」
B 「え、僕がですか?全然そんなことないと思いますよ」
A 「この前、C部長がBくんのこと、しきりに褒めていたよ」
B 「(いや、C部長は誰でも褒めるんだよ)
そうだったんですね。それはうれしいな」
A 「(あれ?たいしてうれしそうに見えないな)
どうしたんだい?
もっと、自信持って喜んでいいことだと思うよ」
B 「そうですね。ありがとうございます
(事情も知らないくせに、褒められても
うれしくないよ)」
自分では見ていないことを褒めても、
相手はあまりうれしくありません。
以下ではどうでしょうか。
A 「今、建材会社に電話をしていたの?」
B 「はい、明日の納入時間と置き場所の確認で、
電話していました」
A 「いつも、そうやって前日に確認の電話を
入れているのかい?」
B 「はい。ついうっかり忘れる、ということもあるでしょうし、
ドライバーさんが資材の置き場がわからないと困ると思って
やっているんです」
A 「すごいね! そういう細かい気配りが大切だよ」
B 「ありがとうございます。
現場の地図とともに、資材の置き場所も
このようにFAXしているのです」
A 「これはわかりやすい図面だね。
これを見るとだれでも置き場がすぐにわかるね」
B 「変なところに置かれると場内小運搬が
発生して余分な原価がでてしまうので、
原価低減にもなっています」
A「君はいい現場監督になるぞ」
Aさんは、目の前でBくんが行った電話に対して、褒めています。
するとBくんは、次から次へと、「こんなこともやっています」 と
うれしそうに話しています。
Aさんの発言は嘘がなくリアルです。
だからBくんはAさんの言葉をすんなり受け入れ、雑談が盛り上がるのです。
目に見えるものや目に見えることを褒めることで
若手のやる気を上げることができるのです。
『雑談がおもしろい人、つまらない人 』
渡辺 龍太著を一部参考にしました。
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【編集後記】
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建築建材展に出展に出展の予定でしたが
新型肺炎の影響で中止となってしまいました。
長い期間準備していたのでとても残念です。
別の形で弊社の新たな活動をご紹介できるよう、
活動を進めます。