建設会社新入社員に必ず教えるべき7つのポイント【がんばれ建設1494】
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2020年2月27日
NO.1494
**************************************************
今日の一言
「段取り八分をいかに教えるか」
*************************************************
4月に新入社員を迎える建設会社から、
新入社員研修で何を教えれば良いですか、
という質問をよく受けます。
私は、新入社員には、品質や安全のことよりも、
まずよい習慣やマナーを身につけさせるべきだと思っています。
私は、毎年250社の建設会社を訪問しますが、
建設会社に入って、伸びる施工管理技術者と
伸びない施工管理技術者の差は、
よい習慣、マナーが身についているかどうかだと強く感じます。
よい習慣、マナーが身についている人は、すぐに現場に溶け込み、
上司や協力会社職長、職人に好かれ、その結果成果を出します。
また、すぐに資格を合格することもできます。
一方、よい習慣、マナーが身についていない人は、現場で浮いてしまい、
上司や協力会社 職長、職人に怒られ、現場に居場所がなくなります。
その結果、「辞めたい」と思うようになってしまうのです。
若手施工管理技術者から話を聞くと、次のような悩みを聞きます。
・上司や先輩とうまくやっていけない
・協力会社職人とうまくコミュニケーションがとれない
・よく考えてやれ、といわれてもどうしたらよいか、わからない
・試験勉強をやる時間がとれない
また、新入社員や若手社員と一緒に仕事をする上司からも
以下のような話を聞きます。
・報連相の基本がわかっていない
・5S(整理、整頓、清掃、清潔、躾)ができない
・いつまでたっても受け身で、主体的に仕事ができない
・段取りが不十分で、手戻りが多い
そこで、新入社員研修に含めるべき内容には以下の7つです。
1 報連相(報告、連絡、相談)
報告、連絡、相談の意味の違いを知り
どんなときに、誰に、何を伝えるとよいのか
2 5S(整理、整頓、清掃、清潔、躾)
5Sの意味の違いと、5Sを実施することで
どんな効果があるのか
3 受け身の仕事から主体的な仕事へ
新入社員だからといって、いつまでも
受け身で仕事をするのではなく、指示の
目的を知って主体的に行動する
4 段取り八分を身につける
前日や当日の朝の準備でその日一日の成果が決まる。
何をどのように準備すれば良いのか
5 学ぶ習慣を身につけると成長する
技術者は常に新たな知識を習得し、身につける必要がある。
そして、早期に資格を取得してこそ、一人前になる。
そのためには、毎日少しづつ勉強する習慣が欠かせない。
6 協力会社職長、職人と上手につきあおう
年上の職長や、職人と上手に付き合うための話し方、
指示の仕方を身につける
7 先輩として新人、後輩を育成しよう
新入社員でも1年経つと先輩になる
良き先輩の仕草を見て、いつ後輩がついてもよい準備をしておく
これらを教えることで新入社員は成長します。
*************************************************
【編集後記】
*************************************************
新型コロナウイルスの影響で、週末に予定していた
O-50サッカーの試合が中止になりました。
しっかりトレーニングをして、準備万端だったので
とても残念です。
次は3月末に試合を予定していますので、
それまでに騒動が収束していることを願っています。