建設会社で入社3年後 定着率を100%にするための 人材育成6つのポイント【がんばれ建設1499】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2020年3月5日
NO.1499
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今日の一言
「人が育つ組織を作る」
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若手社員の定着率が低いという相談をよく受けます。
中には10年経つと、1人も新入社員が残っていない
という会社もあるほどです。
私は、25年間建設業向けコンサルティングを行う中で、
若手社員が定着する会社には
6つの特徴があることがわかりました。
以下6つのポイントを紹介します。
1待遇が良い
残業、休日、給与、賞与などの待遇がよいことです。
そのためには生産性を上げるための施策が必要です。
ICTの活用や、多能工化、外国人や女性の採用などを
積極的に行う必要があります。
2安心して働ける環境がある
若手が安心して働けるようになるためには
上司に何度も聞かなくても仕事ができる環境を
整備する必要があります。
そのためには、過去施工案件の施工計画書、
手順書、予算書がまとめられており、
すぐに参考にできるよう、整備する必要があります。
3人間関係がよい
現場で若手の担当者がチャレンジできる環境を
作ることが必要です。
そのためには、本社や上司が「安全基地」に
なることが欠かせません。
いつでも気軽に相談でき、力になってもらえると
現場は安心して仕事ができます。
そのためには、個人面談や、時には一緒に食事をとり、
人間関係を深める必要があるでしょう。
4認められて働くことができる
人事評価や表彰制度があれば、会社が社員の活躍を
評価することができます。
一方、納得感のある評価制度を構築することは
難しいものです。
そこで、現場で近くにいる上司が褒めたり、
叱ったりすることが、若手はうれしいものです。
部下の様子を上司がしっかり見て、タイムリーに
褒めたり叱ったりする文化が必要です。
5仕事を通じて成長できる
会社に育成システムがあって、5年間で一人前になるように
教育することが欠かせません。
さらに、上司が模範的な態度をとり、部下はそれをまねするだけで
育ってしまうのが理想的です。
「人を育てるのではなく、人が育つ組織」となるべきです。
そのためには、リーダーは普段から何気ない言動をしないよう
心がけることが欠かせません。
6喜ばれていることを実感できる
仕事を行って、お客様に喜ばれていることを
実感できれば、達成感があるものです。
一方、設計や事務職では、直接的に喜びを
実感できないので、社内に竣工の様子や
お客様の声を伝えることが重要です。
さらには協力会社の方々にも、
竣工の喜びをわかち合うことが必要でしょう。
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【編集後記】
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本日のメルマガは1499号。
あすは区切りの1500号です。
当初は週刊で、その後週2回、
今は日刊で15年間続けています。
ここまで続けてこれたことに感謝です。
1500号を記念して、あす読者プレゼントを考えています。
お楽しみに。