「昼は現場、夜は書類」から決別できるか【がんばれ建設1518】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2020年4月2日
NO.1518
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今日の一言
「業務ICTの推進」
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4月1日より、改正労働基準法が施行され、
休日労働を含まない時間外労働の上限は
月45時間、年360時間となります。
建設業は2024年3月31日までまでは適用除外ですが、
今から用意しなければ間に合わなくなるでしょう。
私が建設業界に入職した40年前は、
「昼は現場で働き、事務所に戻るな。
書類作成は現場作業が終わった夜やるものだ」
と言われていました。
今でもこの風習が残っている会社も多いでしょう。
一方、作業の効率化のためにICT土工など
ICT施工が導入されています。
これは現場の人手不足に対応するもので
一定の効果はあります。
しかし施工管理技術者の時間外労働、
とくに書類作成時間を減らすものではありません。
そこで、時間外労働削減に取り組んでいる
多くの建設会社が採用しているICTツールをご紹介します。
以下に紹介するものは、私が全国の建設会社を訪問して
見聞きする中で、評判のよかったものです。
●クラウドサーバー
データをクラウドサーバーに保存することで
パソコンさえあれば、どこででも業務をすることができます。
ドロップボックス
BOX
https://www.box.com/ja-jp/home
●写真撮影 電子小黒板
黒板を写真に写しこむことができるので一人で写真撮影ができます。
また撮影した写真をクラウドに保存するので、
写真整理時間を短縮できます。
蔵衛門
フォトマネージャー
https://www.wise.co.jp/quickproject/pm/
●測量器械
自動でターゲットを追尾するので、一人で測量ができます。
また計測データをクラウドに保存し、
そのデータを利用して図化作業時間を短縮できます。
杭ナビ
https://www.topcon.co.jp/positioning/products/product/ts00/LN-100_J.html
●測量データ整理
用地測量、敷地調査等の効率化のためのシステムです。
トレンドフィールド
https://const.fukuicompu.co.jp/products/trendone/xfield.html
●オンライン会議システム
定例会議や打ち合せのために、社員が集まったり、
協力会社を呼んだりすることが多いです。
これをオンライン会議で行うと、移動時間を短縮できます。
ZOOM
Microsoft Teams
https://products.office.com/ja-jp/microsoft-teams/group-chat-software
●元請、協力会社の情報交換
特に建築工事現場では、元請、協力会社との情報交換の回数が多く、
そのための電話、メール、書類作成が多くなっています。
これをクラウドにて行うシステムです。
チェクロス
アンドパッド
●検査点検業務の効率化
仕上げチェックなどの検査の伝達、是正確認の
業務を効率化するものです。
ラクシー
このほかにもよいICTツールがあることでしょう。
読者の皆さんからお教え願えますとうれしいです。
新型コロナウイルスの影響で、テレワークが推奨されています。
現場業務はテレワークではできませんが、
工事の準備業務や、竣工書類作成などは
テレワークでも実施可能です。
そのためにも上記の仕組みの導入が必要です。
「昼は現場、夜は書類」を解消するためにも、
ICTの導入を進めましょう。
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【編集後記】
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本格的にオンラインセミナーを始めることにいたしました。
ますは新入社員研修、そして建設業法研修を
オンラインにて実施します。
詳細決まりましたら改めて連絡いたします。