社長ブログ

「パワハラ上司」と「人格者」の違いとは【がんばれ建設1521】

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がんばれ建設 
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2020年4月7日 

 NO.1521

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今日の一言
「「正義感」が強すぎると部下が逃げていく」
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「清純なキャラだった女性タレントが不倫をしていた」

「飲食店のアルバイト店員が悪ふざけの動画をSNSに投稿した」

「大手企業がCMで差別的な表現をした」

これらはいずれもやってはいけないことです。

しかし、知りもしない相手に非常に攻撃的な言葉を

浴びせずにはいられなくなってしまうというのは、

「許せない」が暴走してしまっている状態です。

人の脳は、裏切り者や、社会のルールから外れた人といった、

わかりやすい攻撃対象を見つけ、

罰することに 快感を覚えるようにできています。

他人に「正義の制裁」を加えると、脳の快楽中枢が刺激され、

快楽物質であるドーパミンが放出されます。

この快楽にはまってしまうと簡単には抜け出せなくなってしまい、

罰する対象を常に探し求め、決して人を許せないようになるのです。

「間違ったことが許せない」

「間違っている人を、徹底的に罰しなければならない」

「私は正しく、相手が間違っているのだから、

 どんなひどい言葉をぶつけても構わない」

と感じてしまうのです。

パワハラをする人は、「正義感」が強い人が多いようです。

建設業界でも厳しいものの言い方をする人は、

概ね正義感が強いように思います。

「所長」「部長」「親方」と呼ばれる人に、

「正義感」が強い方が多いです。

「正義感」が強いからこそ会社から「長」に選ばれるのでしょう。

「所長」「部長」「親方」が若手に対して

「上司には敬語を使うべきだ」

「朝は始業の1時間前には会社に来るべきだ」

「仕事の進捗状況は、逐次上司に報告すべきだ」

などと「正義感」を裏付けにし、それに反する若手に

厳しく当たってしまいます。

そして、それが「正義」だから、自分は悪い事はしていない、

と感じるのです。

自分が正しくて、相手が間違っていると思ったときに

人は腹を立てます。

人間が怒ったり、腹を立てたりするのは、

「正義感」から生じていることが多いようです。

一方、「人格者」というのは、正しさを「正義感」でもって

振り回している人のことではありません。

真の「人格者」とは、どんな状況であっても、

腹を立てない、怒らない、イライラしない人です。

常に「ありがとう」を言い、常に出てくる言葉が肯定的であり、

常に言動で人を和らげ、穏やかにすることができる人です。

4月から新たな部下がついた人も多いことでしょう。

ゆるす人、イライラしない人、怒らない人でありたいものです。

『人は、なぜ他人を許せないのか?』中野信子 著

 (アスコム)を一部参考にしました。

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【編集後記】
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近く新入社員育成オンラインセミナーセミナーを開講します。

また現場代理人研修や技術提案研修も

オンラインセミナーで実施する予定です。

なおオンラインセミナーでもCPDSを付与する

ことができるようになりました。

近く発表しますので、少々お待ちください。