想定外のことに対応するのが経営者の役目【がんばれ建設1526】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2020年4月14日
NO1526
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今日の一言
「不況こそチャンス」
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「未来投資会議」が2016年9月より、首相を議長として、
関係閣僚、企業の代表者らがメンバーとして開催されています。
年に10回ほど開催する会議を踏まえ、毎年6月に成長戦略を
取りまとめています。
今年3月5日の会議の議事録を見ていて、
南場 智子さん((株)ディー・エヌ・エー代表取締役会長)の
発言がとても印象的でした。
『今回の感染危機で、皆さんの企業もいろいろと影響を受けて
いらっしゃることだと思うけれども、私どものグループも、
特にプロ野球で大きな影響を受けている。
経営的・財務的にも、そして、従業員のモチベーション的にも
非常に大変な状況ではあるが、ここはみんなで力を合わせて
乗り切るしかない。
そもそも、想定外のことが起きないようであれば、
経営者は必要がないわけであって、 こういった状況を
どうやって克服していくか、ここが腕の見せどころだと思っている。
収束したら、一斉に反転攻勢を実施するという声が出ているという
お話しがあったけれども、その声に賛成である。
その際は、明確な区切り、いわゆるどらを鳴らしていただくということも、
考慮していただきたいと思う。
民間の一経営者としては、台風や地震、そういった自然災害、
あるいはこういった想定もしなかった感染症など、経営の根幹から
ひっくり返るようなことが10年に1回は起こるという前提で、
経営基盤、会社の体力づくりをしていきたいと、
私個人は前向きに捉えている。(後略)』
この中で、「そもそも想定外のことが起きないようであれば、
経営者は必要がないわけであって、こういった状況を
どうやって克服していくか、ここが腕の見せどころだと思っている。」
という言葉にドキッとしました。
真の経営者は、普段は特段のことをしていなくても
会社が運営されるようにし、ひとたびこのような危機になると、
最前線にたって、指揮をとるのが役割なのです。
ニトリの似鳥会長は、4月6日の決算発表で以下のように話しました。
「新型コロナが起きなくても今年は悪くなると思っていた。
来年は、さらに(景気は)下降するだろう。
建築費は下がる。投資のチャンス。
優秀な人材の採用もしやすくなる。
不況こそチャンスだ。秘策もある」
そう「不況こそチャンス」です。
商業界の創設者倉本長治氏は次のように言っています。
『店は客のためにあり、店員とともに栄え、店主とともに滅びる』
こんなときこそ、経営者は腹を据えて、短期、中期、長期戦略を見直し、
陣頭指揮をとって社員、協力会社の皆さんのモチベーションを
上げていきましょう。
ちなみにハタ コンサルタント株式会社は、
ほぼ全員テレワークをしています。
私は人混みを避けて早朝に出社し、
「代表戸締まり役」をしています。
そして経営計画を見直し、総理大臣が鳴らす「どら」とともに、
猛ダッシュできるよう作戦を練っています。
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【編集後記】
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外出を手控えて運動不足にならないように、
コロナ禍以降毎日夜、ストレッチをしています。
かれこれ1ヶ月やっていますが、なんと前屈して
両手平が付くようになりました。
継続は力なり、ですね。