大阪府吉村知事に学ぶコロナ時代の建設経営者のあり方【がんばれ建設1541】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2020年5月12日
NO1541
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今日の一言
「社員に光を見せる」
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共同通信社が8~10日に実施した全国電話世論調査で、
日本維新の会の政党支持率が8・7%となり、
立憲民主党の6・9%を抜いて野党トップとなりました。
4月の前回調査から3・4ポイント上昇です。
馬場伸幸幹事長は
「吉村洋文大阪府知事の新型コロナウイルス対応が評価されたのだろう」
と取材に語りました。
このところ、毎日のように吉村知事の姿をテレビで見ます。
「#吉村寝ろ」
というワードでSNSで書かれているほど、夜も寝ないで発信している
吉村知事の姿が好意的に感じられているようです。
また、府民への外出自粛要請や休業要請を段階的に解除する独自基準
(大阪モデル)を決めるなど、首長として存在感を高めています。
なぜ吉村府知事は、世間に好印象を与えているのでしょうか。
●自分の言葉で話す
吉村知事の記者会見やテレビ出演では、すべて自分の言葉で語っています。
原稿を見ていません。
つまり吉村知事は、有権者に向けて発する内容について、
すべて頭に入れているのです。
おそらく、重要ポイントを完璧に入れており、
細かな内容は担当の職員に説明をさせているのでしょう。
●将来の「光」を見せる
吉村知事はいち早く「大阪モデル」を発表し、
将来の「光」を府民に見せました。
一方、政府からの種々の発表には「光」が見えにくいというのも
吉村知事の評価が高い理由の一つでしょう。
●説明が論理的
「大阪モデル」では、休業と外出自粛要請の段階的な解除の基準として
1)経路不明な感染者が10人未満
2)陽性率は7%未満
3)重症病床使用率60%未満
と明確な数値で示しました。
またその基準をもとに、太陽の塔や通天閣に赤、黄、青のライティングをし、
府民に危険度を見える化するとのことです。
このわかりやすさが評価されているのでしょう。
一方、先日ある建設会社で、「社員が不安に感じている」という話を
聞きました。
さらに、社員が先行きを案じて、他の建設会社に転職してしまったと
いう話も聞きます。
これを吉村知事にならっていうと、
経営者の言葉が
自分の言葉でなく
「光」が見えず
論理的でない
ことが、社員が不安に感じる理由だと思います。
今のような非常事態こそが経営者の出番です。
いつもに増して、経営者が社員に対して言葉を発信する必要があるでしょう。
私は社員数13名の企業の経営者ですが、
かなり意識をして、言葉やメールで、できるだけ多くの発信をしています。
また先々の戦術などを毎日練っています。
自分の言葉で、わかりやすく光を見せることこそ、
非常事態におけるリーダーの姿です。
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【編集後記】
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