研修を受けて分からなければ、教えた先輩、上司がダメ【がんばれ建設1546】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2020年5月20日
NO1546
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今日の一言
「「教える」ということ」
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現場で先輩から教えられたり、社内会議や社内研修で、
講師役の上司から講義を受けることがあるでしょう。
しかし、教えられても全く理解できないことがあるものです。
その原因は、先輩や上司であって、受け手である後輩や部下の
責任ではありません。先輩や上司の教え方が悪いのです。
そのように先輩や上司に話すと、
「後輩や部下の学ぶ意欲と理解力が足りないので、
何度言っても身につかないのですよ」
と言われることがあります。
後輩や部下が学ぶ意欲が低いのは、やる気にさせていないからであり、
理解力が足りないのは、相手に合わせた教え方をしていないからです。
『「教える」ということ』出口治明著(角川書店)には、
次のように書かれています。
「古典を読んでわからなければ、自分がアホやと思いなさい。
一方、現代の本を読んでわからなければ、書いた人間がアホやと
思いなさい。」
古典が分からないのは、その本が書かれた時代背景が、
現在とは異なるからです。
これに対して、現代に書かれた本は、著者と読者が同じ時代を生きています。
それなのにわからないとしたら、その理由は、
・著者自身が題材をよく消化していない
・著者が見栄を張って難しい言葉を使っている
のどちらかです。
つまり、先輩や上司自身が教えようとする内容を十分に理解していないか、
相手の分かることばで話していないことが原因で、後輩や部下が教えられた
内容を理解できないのです。
さらにその結果、その若手社員が成長せず、
結果的に辞めてしまうこともあるでしょう。
弊社が実施する研修においても、もしも受講生が研修内容を理解できないと
すれば、教える講師がだめなのであって、受講生には責任はありません。
そのことをいつも弊社の講師陣には話しています。
教える技術を身につけ、多くの若手を成長させたいものです。
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【編集後記】
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昨日建設業経営者の皆さん20名で、オンライン研修会を開催しました。
講義とグループディスカッションを交えて
コロナ禍の中での建設業経営について学びました。
これから何度も開催する必要があると感じました。