「建設キャリアアップシステム」義務化モデル工事【がんばれ建設1549】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2020年5月25日
NO1549
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今日の一言
「正しく評価してこそやる気向上」
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国土交通省は、2020年度に直轄工事で試行する
「建設キャリアアップシステム(CCUS)活用モデル工事」の
実施要領を決定し、各地方整備局に通知しました。
モデル工事は、下請けの登録事業者率、現場入場する作業員の
登録技能者率と就業履歴蓄積率に応じて工事成績を加点・減点する
「義務化モデル工事」と、工事成績の加点のみとなる「推奨モデル工事」の
2類型で試行します。
5月14日付で各地方整備局に通知しました。
地方自治体に対しても、直轄工事を参考にモデル工事の実施やCCUSを
活用した受注者に対するインセンティブを検討するよう、
同日付で通知しました。
CCUS義務化モデル工事の対象は、WTO対象の一般土木工事の中から
各地整で1件程度を試行します。
受注者が▽平均登録事業者率90%▽平均登録技能者率80%▽
平均就業履歴蓄積率50%―の「目標基準」を全てクリアした場合、
工事成績を1点加点します。
平均技能者登録率が目標基準を上回る90%以上になると、
さらに1点を加点します。
ただ、三つの項目のいずれかが目標基準を20ポイント下回った場合は
1点の減点になる他、未達成項目を公表します。
各項目の達成状況は、工事開始後6カ月を初回として、
3カ月に1回計測し、発注者に報告します。
一方、CCUS活用推奨工事は、WTO対象とならない
一般土木工事を対象に、各地整で3~4件を試行します。
目標基準を上回った受注者に対する加点措置は義務化モデル工事と同じだが、
減点措置は講じません。
国交省は、モデル工事でCCUSに蓄積された就業履歴や施工実態
(作業時間、作業内容など)などを定量的に把握し、
労働生産性の向上などの基礎データとする考えでいいます。
まだCCUSを活用しているのは、大手ゼネコンと
その協力会社に限られているのが実情です。
地方の中小建設会社では、私の知る限りまだシステムが進んでいません。
しかし、建設技能者が不足しており、また高齢化が進んでいる現状では、
建設技能者の就労実績を正確に把握し、正しく評価する仕組みは
欠かせません。
多くの人は、自分の実力を正しく評価して欲しいと願っています。
正しく評価し、それを報酬等に反映させてこそ、
より自らの技能を向上させようというモチベーションにつながることでしょう。
そのことで、若手が建設業界に入職するきっかけにもなると思います。
ぜひCCUS推進の一歩を踏み出したいものです。
建通新聞社 5月18日記事を参考にしました。
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【編集後記】
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昨日サッカーの練習をしました。
しかしコロナ禍を考慮して新ルールを設定しました。
それは「接触プレーをしないこと」です。
接触プレーをしかけると「反則」となり、
相手のフリーキックとなります。
とても紳士的な練習でした。