「俺なんてダメだ」と思ったときこそノートに手書きがよい【がんばれ建設1551】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2020年5月28日
NO1551
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今日の一言
「10点満点で3点ならOK」
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現場を運営していると、「もうダメだ」とか、
「俺はなんてダメなんだ」などと感じることがあるでしょう。
自分を認めることができることを自己肯定感といいます。
上記のような状態を自己肯定感が低い状態といいます。
コロナ禍のように不安な環境になると自己肯定感が
下がりがちです。
また、若手社員は、物心ついてから好景気となった経験がないため、
自己肯定感が低い人が多いといわれています。
では、どうすれば自己肯定感を上げることができるのでしょうか。
それは、手書きでノートに書くことです。
「書く」ことで自己肯定感を確実に高めることができます。
その時々によって上下する特徴のある「自己肯定感」は、
一度下がると低空飛行を続ける厄介なものです。
手書きをすることは、同時に何カ所もの脳の部位を刺激し、
「これは重要な情報だ」という認識をさせます。
さらには、書かれた言葉を目にして自己認知することで、
モチベーションに関わる脳の回路が働き出し、
脳が本気モードへと変わります。
それによって、自己肯定感が高まるのです。
具体的には、書くことが自己肯定感へ与える効果は、3つあります。
1. アウトプット効果:自己表出
モヤモヤとした感情やネガティブな思いなどを書き出すことで、
考えが整理され、自分のいまの状態を知ることができます。
書いてアウトプットすることが自己表出となり、
ネガティブだった気持ちを立て直すきっかけや、
ポジティブな取り組みに踏み出す勇気を与えてくれます。
2. 見える化効果:可視化
ノートに書き出した言葉、文章は内面から出てきたものですが、
記された時点で距離が生じます。
つまり、いいことも悪いことも客観視して受け止めることができるのです。
本当は嫌いなこと、本当はやりたいことなど、
自分の進みたい方向もわかってきます。
3. インプット効果:記憶化
手を動かし、書き記すあいだ、脳は活発に動いています。
書かれた内容を目で見て確認することで、記憶に深く定着します。
その結果、書く行為は脳や潜在意識に強く働きかけ、
その後の行動や考え方を変えるきっかけとなるのです。
自己肯定感には、「時と場合によって、高くもなり、低くもなる」
「強い人と弱い人がいる」という2つの法則がありますが、
これら3つの効果によって、いまの自己肯定感の状態を「見える化」する
ことが可能になります。
昨今は、手書きで文字を書くことが少なくなり、
キーボードやスマホで打ち込むことが増えました。
そんな中だからこそ、ノートに手書きが有効なのです。
私はノートにボールペンで書くとともに、
iPadにGoodNotes5というアプリをいれ、
ApplePencilで手書きをしています。
いきなりキーボードに打ち込むよりも、
はるかに発想の幅が広がることを実感しています。
「もうダメだ」とか「俺はなんてダメなんだ」という不安な気持ちが
広がっているときこそ、ノートにその気持ちを手書きしてみましょう。
書くことには、ネガティブな感情をやわらげる効果があります。
自分がこれまでの人生で経験した最高の不安や恐れを思い出し、
ノートに書きましょう。
それが10点満点中10点のネガティブ度となり、モノサシの基準となります。
次に「いま自分が感じている不安や恐れ」を書き出し、
その横に10点満点中の何点かを記します。
すると、以前の出来事に比べて、今の不安はたいしたことがないことに
気づきます。
少し表情の暗い若手社員にもぜひやらせてあげてください。
『書くだけで人生が変わる自己肯定感ノート』
中島輝著 を一部参考にしました。