どうすればあなたの一言で現場を目覚めさせることができるのか【がんばれ建設1556】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2020年6月4日
NO1556
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今日の一言
「20文字で話せ」
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施工管理技術者は、関係者にわかりやすく、伝える能力が欠かせません。
協力会社の方々に、作業手順を伝える
近隣住民に、工事の内容を伝える
顧客に、設計変更の依頼をする
相手に上手く伝えられると、工事がスムーズに進行しますし、
上手く伝わらないと、もめ事や手待ち手戻り、手直しの原因となります。
では、どうすればよいのか。
それは「Kissの法則」です。
これは“Keep it simple, short”の略で、
「短く、わかりやすく、簡潔に話せ」ということです。
しかも、それは「20文字以内」がいいでしょう。
では、なぜそんなに削ぎ落さなければいけないのか。
スピーチでは、映画やテレビと異なり、
視覚的に情報をとらえることがむずかしいので、
漠然とした情報ではなかなか相手につたわりません。
また、字に残る文書なら読み返せますが、
人間の脳は初めて一度だけ耳で聞いた情報を、
そこまですべて記憶しておくことはできません。
ですから、徹底的に削ぎ落し、耳から入る情報を「簡単・簡潔・簡明」に
してあげることが必要なのです。
しかし、「簡単に」「誰にでもわかるように」
「具体的なイメージがわく言葉を選びながら」
話すという作業は、意識してやらないとできないことです。
つまり、自分の意見を伝えたいときは、意見ではなくて
“大見出し”を先にいうのです。
例えば、新聞や週刊誌に、「熱愛発覚」という見出しがあると、
芸能人が、交際してるのが見つかったんだろう、と思います。
その後、「女優の〇〇さんと俳優の△△さんが、
昨日の夜、食事をしているのを…」と詳細を伝えるのです。
協力会社、近隣住民、顧客に伝える際も、肝心なことを先に言えばいいのです。
「2Fの納まりのことで説明したい」
「来月の車両台数についてお話ししたい」
「●●工の設計変更のお願いに伺いました」
と、要件をまず言うのです。
肝心なことを先に言わないから、「何を言いたいのかがわからない」と
思われてしまいます。
朝礼の言いだし、地元説明会の案内、顧客への面談希望メールの件名など、
相手へのつかみが必要です。
最初に、何が言いたいのかを伝えるのです。
朝礼や地元説明会で人前に立つと、あれも伝えたい、
これも伝えたいと欲張ってしまいます。
しかし、実際その中で相手に伝わるのは
ほんのワンフレーズだけです。
だからこそ、話の内容は削ぎ落して、
伝えたいことを一つに絞ることが重要です。
『20字に削ぎ落せ』信元夏代著(朝日新聞出版)を一部参考にしました。
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【編集後記】
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