社長ブログ

工期短縮5つのポイントを理解すれば顧客満足が上がり働き方改革ができる【がんばれ建設1566】

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
がんばれ建設 
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2020年6月17日 

 NO.1566

**************************************************
今日の一言
「ICTの推進で工期短縮」
*************************************************

建設工事の工期を短縮することのメリットは大きいです。

顧客満足、近隣住民満足につながることは当然のこととして、

労働時間が短くなることで、社員や協力会社の働き方改革にもつながります。

そのためには、5つのポイントがあります。

1)【増やす】現場に投入する人や機械の数を増やす

2)【伸ばす】休日作業や、残業して作業する

3)【並行】同時並行作業とする

4)【外部】外部作業(プレキャスト、現場外作業)

5)【効率化】自動化、機械化、ICT化

1)【増やす】とは人、機械を増やすか大きくする

ことです。

ただし、その方法によって、原価は上がることも下がることもあります。

人や機械・設備を増員することが、エリア、仮設能力、関連作業を考えて

本当に可能なのかどうかを確認しておく必要があります。

2)【伸ばす】作業時間を伸ばすことです。

作業時間を延ばせば単純に工期を短縮させることができます。

いわゆる「突貫工事」はこの手法を用いることが多いです。

昨今の働き方改革に逆行しますので、特に工事初期には

実施したくないものです。

3)【並行】直列作業を並行作業に変更する

当初は直列で行う予定だった作業を、並列で行うことです。

ある作業工程が終了するのを待つのではなく、

作業工程を細分化し、ラップさせながら進める。

鉄筋を組み終えてから型枠を組立てるところを、

鉄筋を組みながら型枠組み作業を並行して進める。

トンネルを両側から施工したり、数箇所の橋梁を同時に施工したりする。

などがあります。

ただし、同時並行することで、作業効率が低下するおそれがあるので、

検証が必要です。

4)【外部】現場内で行っていた作業を外部での作業に変更することです。

コンクリートを工事現場で打設せずに、工場で2次製品として製作し、

現場に据え付けることで製造期間分の工期が短縮できる。

鉄筋組み立てを現地で行わず、加工場である程度組立てたものを、

現地に投入することで工期が短縮できる。

コンクリートブロックをALC版へ、断熱ウレタン吹き付けを

スタイロフォームへ、壁モルタル仕上げをGLボード貼りへ、

ブロック間仕切りを軽量下地ボードへなど、

建築材料を工場製作品に変更することで工期が短縮できる。

5)【効率化】現場のムダを省き、省力化を進めることで、

 工期短縮につなげることです。

●機械化,ICT化による省力化

今推進されているICT土工やICT測量の活用が求められます。

●工法,材料の変更による省力化

普通セメントを早強セメントに変更することによる養生期間の短縮

湿式工法を乾式工法に変更することによる養生期間の短縮

レイタンス硬化剤の使用によるレイタンス除去作業期間の短縮

などです。

今後、特に、5)作業の効率化による工期短縮を進めることで、

同時に働き方改革も推進したいものです。

*************************************************
【編集後記】
*************************************************

 昨日は、 一流の技術者になるための 建設技術力強化

オンラインセミナー 第1講を23名の参加者で開催しました。

宮城県から島根県まで幅広く集まっていただき、

オンラインセミナーのメリットを感じました。

今後も開催しますので、ぜひ一度下記ご覧ください。