4Kカメラで現場管理業務を省力化する【がんばれ建設1567】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2020年6月18日
NO1567
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今日の一言
「映像とAI」
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近年、記録・再生や伝送の技術の発達に伴い、
映像を使う業務が増えてきました。
工事現場も例外ではありません。
東日本大震災の復興現場では4Kカメラによる映像を駆使し、
AIで重機の台数を確認するなど、新しい現場管理の手法を模索しています。
東日本大震災の復興工事で、「映像進捗管理システム」が試行されています。
狙いは現場の生産性向上です。現場の映像を分析してAI(人工知能)で
重機の数をリアルタイムに把握し、計画値との差異から施工の進捗を
管理します。
実施者は、安藤ハザマと富士ソフト、日本マルチメディア・イクイップメント
(東京都千代田区)、計測ネットサービス(東京都北区)、宮城大学の5社が
組むコンソーシアムです。
内閣府の官民研究開発投資拡大プログラム(PRISM)の資金を活用した
国土交通省の技術公募で採択されました。
現場は、津波が押し寄せて壊滅的な被害を受けた
岩手県大槌町の海沿いです。
計画高14.5mの防潮堤と2つの水門を構築しています。
技術の肝となる定点カメラは、現場の両端に位置する2つの水門の上に、
2基ずつ設置しました。
例えばこの現場では、防潮堤の造成工事に多くのダンプトラックが
毎日のように土砂を搬送します。
これまで1日に稼働するダンプの数は、日報や週間、工程などで
振り返るだけでした。
ところが、AIによる認識技術を使うと、台数の推移をグラフなどで可視化し、
計画していた台数に満たないタイミングを即座に把握できるように
なります。
人の目の代わりに、映像とAIが新たな進捗管理を担うわけです。
重機の台数を表示したグラフに表示される見える画像も
重要な役割を果たします。
過去のある時間帯を指定すれば、その時点における現場状況を映し出すのです。
新しいシステムは、施工管理にも使えます。
映像に3次元の設計データを重ね合わせられるので、
設計図通りに工事を進めているかどうかを直感で把握できます。
現場への出入りが多い協力会社の職人などにとって、
「現在の進捗が分かり、完成形をイメージしやすい」と好評です。
状況写真など、以下のサイトからご覧になれます。
https://www.ad-hzm.co.jp/info/2020/pre/20200317.html
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【編集後記】
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このところ、毎週サッカーの試合をしています。
おかげで下半身はいつも筋肉痛です。