社長ブログ

「型破れ」だと技術文書の質は上がるが「型なし」はだめ【がんばれ建設1574】

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
がんばれ建設 
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2020年6月29日
NO1574

**************************************************
今日の一言
「現場の課題は3つの要素がある」
*************************************************

空手や将棋に「型」があるように、

どんな技術でもまず「型」を学ぶべきです。

たとえば、日本の伝統芸術である歌舞伎には、

演者の動き方や芝居の演出方法など、

これまで長い年月をかけて磨き上げられてきた「型」があります。

その歌舞伎をさらに大勢の人に知ってもらおうと、

新たな演出を取り入れたり、海外で上演したりするなど、

さまざまなチャレンジをしてきた歌舞伎役者の中村勘三郎さん

(いまの6代目中村勘九郎さんのお父さん)は生前、テレビ番組の

インタビューでこんなことをおっしゃっていました。

「これまでの「型」を熟知し、きちんと習得した人が、

従来の型にとらわれない新機軸を打ち出して新しいことに挑戦する。

これが「型破り」だ」と。

一方で、型をきちんと習得せず、何も知らずにやるのは、「型無し」

あるいは「破れかぶれ」です。

例えば技術文書を書く際にも、「型」があります。

現場の問題点を記載する場合には

1)現場状況、設計の特徴

2)原因

3)発生が予想される問題

の3点が必要です。

1)は施工者では変えられないこと、2)は施工者が

変えられることで、これをなくすか減らすことで

3)の問題点が起きなくなります。

例えば

1)外気温5度、コンクリート厚2m

2)内外温度差15度

3)温度クラックの発生

となります。

これを文章にする際、

「現場状況、設計の特徴」であり

「原因」のため、

「発生が予想される問題」のおそれがある。

とするとわかりやすい文章になります。

コンクリートの事例だと、

「外気温5度、コンクリート厚2mであり

内外温度差15度となるため

温度クラックが発生するおそれがある」

となります。

この3要素を含めて技術文書を書くということが「型」であり、

この3要素を含めずに文章を書くと「型なし」になります。

もちろんこれを変形させて「型破れ」な文章でもOKですが、

あくまで「型」を知らないと「破れかぶれ」な文章になるのです。

そんな文章の「型」を学び、現場で作成する

技術文書の質を上げることが必要です。

*************************************************
【編集後記】
*************************************************

週末は雨で、サッカーの練習が中止となりました。

そのため、きょうは両足の筋肉痛がなく、

普通に歩くことができました。