4Gを利用してタワークレーンを遠隔操作する【がんばれ建設1579】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2020年7月6日
NO1579
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今日の一言
「遠隔操作で働き方改革」
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タワークレーンの昇降はかなりの重労働です。
私は何度も登ったことがありますが、
なかなかたいへんです。
また、トイレや食事の際も一苦労です。
そんな苦労を解消するために、
鹿島と竹中工務店は、建設機械レンタルのアクティオ
(東京都中央区)および建機や情報機器をレンタルする
カナモトと共同で、タワークレーンを遠隔操作できるシステム
「TawaRemo(タワリモ)」を開発しました。
TawaRemoは、タワークレーンの運転席での操作と
ほぼ同じ環境を地上に再現できるシステムです。
オペレーターが座る椅子や複数のモニター、
通信システムなどから成ります。
タワークレーンの運転席回りに設置した複数の
カメラで撮影した映像を、通信基地局を経由して
地上のコックピットに送信します。
それがコックピットのモニターに表示されます。
建材などの荷重の動作信号や異常信号も
モニターに映し出されます。
さらに、タワークレーンに付けたジャイロ(角速度)センサーで
実際の振動や揺れを計測。
コックピットで、タワークレーンの運転席の状態を
体感できるようにしています。
通信回線は、NTTドコモが提供する4Gの「アクセスプレミアム」
(閉域ネットワーク)を利用します。
システムのセキュリティーを確保し、
安心して遠隔操作ができるように設計しました。
今後は5G回線の導入を検討していきます。
鹿島と竹中工務店は20年9月までに両社の現場作業所で、
関係官庁と協議しながら試験運用を繰り返していきます。
そして、コックピットの増産と、
タワークレーンへのシステム搭載を進める計画です。
20年度中の本格運用を目指しています。
詳しくは以下をご覧ください
https://www.takenaka.co.jp/news/2020/06/03/index.html
参考文献: 日経アーキテクチュア
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【編集後記】
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本日は、経営計画会議を開催します。
今期の反省と来期の計画を立案します。
WITHコロナが重要なテーマになりそうです。