社長ブログ

「円周率は3.14」と教えていると部下は育たない【がんばれ建設1582】

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がんばれ建設
建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2020年7月10日
NO1582

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今日の一言
「雰囲気で教えていないか」
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自分ではわかっていても誰かに説明できない。

そういうことはよくあるものです。

たとえば、自分では測量計算や図面を上手に書くのに、

ホワイトボードを使って若手社員に説明してほしいというと、

できない技術者がいます。

理由は、「これまでの経験を踏まえてなんとなく

『雰囲気』でやっているのです。

だから、人に上手く説明する自信がないのです」と言います。

あるいは、「自分もきちんと教えてもらったわけではないので、

相手に教え方がわからない」という人もいます。

では、そうなってしまった理由な何でしょうか。

それはこれまでの仕事の仕方が「作業」でしかなかったからです。

例えば測量「作業」だけさせ、うまくいけば○マル

ダメなら×バツを与えるだけの仕事の仕方をしていると、

こういう上司をつくってしまうのです。

たとえば部下に「円周率とは何でしょうか?」と訊たずねたとします。

どう答えるでしょうか。

もっとも多い答えがこれです。

「3.14です」

これではダメなのです。

質問は「円周率とは何か」を訊ねています。

つまり円周率の定義です。

円周率の値を訊ねているわけではありません。

円周率とは「円の直径の長さと円周の長さの比率のこと」です。

図面を部下に書かせる際に

「平面図と正面図と側面図を書け」

というのでは作業をさせていることになります。

「型枠大工が現場で見て、よくわかるような施工図を書け」

と図面の目的を含めて指示するべきでしょう。

普段の上司から部下への伝え方を変えるだけで

部下は自分で考えるようになり、成長するものです。

『数学的に考える力をつける本』深沢真太郎著(三笠書房)を

一部参考にしました。

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【編集後記】
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本日は岐阜で研修を実施しました。

大雨の影響で参加できない方もいらっしゃいました。

この週末も緊急作業のようです。

怪我されぬよう国土を守っていただくこと祈ります。