ダムかさ上げ工事を効率化する方法【がんばれ建設1583】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2020年7月13日
NO1583
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今日の一言
「災害復興工事の決め手」
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大雨被害が続いています。
被災者の方々、そして復旧工事に関与されている方々の
ご安全を祈っております。
さてこのような状況を踏まえて、ダムのかさ上げ工事が
今後増えてくることが予想されます。
ダムのかさ上げに欠かせないのは、はつり作業です。
ただし、ダム斜面高所での人力はつりは危険が伴いますし、
作業効率も低くなります。
西松建設、れんたま(東京都町田市)、タグチ工業(福岡市)は
ダムのかさ上げ工事で、コンクリートの増し打ち前に、
堤体の斜面を機械ではつるシステムを共同開発しました。
危険な場所に人が立ち入る必要が無く、手作業と比較して
生産性が3倍以上高くなります。
既設ダムのかさ上げでは、ダムの安定性を確保するために
堤体の下流の斜面にもコンクリートを増し打つ必要があります。
新設と既設のコンクリートを一体化させるために、
従来は足場を構築して既設の表面を手作業で
はつるのが一般的でした。
開発しシステムは切削用の装置に取り付けたセンサーや
監視用カメラからの情報を基に、
オペレーターが1人で遠隔操作します。
通信環境が許す範囲であれば、どこからでも操作は可能でした。
安全性が確保される上、手作業と違って技量を必要としません。
現場ではまず、天端に設置したアンカーから装置をワイヤで吊り下げて、
堤体の下端に配置します。
次いで、昇降用巻き上げ機で上部方向へコンクリート面を切削していきます。
装置が登りきり切削を完了すると、再び装置を下ろして
装置の車輪の向きを90°回転します。
隣り合う面に走行させて、再度切削を始めます。
西松建設が自社の研究所で実施した試験では、
コンクリート版を1時間当たり10m2の速度で切削できました。
斜面や隣の施工箇所への移動など、現場の動きを加味した試算では、
1日当たりの切削面積は50m2になります。
同社の実績から、人力での切削面積は2人1組で1日当たり16m2でした。
開発したシステムは3倍以上の作業効率が得られます。
開発したシステムは現在、基本設計の段階です。
適用する現場が確定すれば、詳細設計と製作に移れます。
西松建設では、連続したはつり面が一定の広さで確保できるなど、
装置の特性を生かせるダムを対象に、提案していく方針です。
詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.nishimatsu.co.jp/news/news.php?no=Mzcw&icon=44GK55+l44KJ44Gb
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【編集後記】
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本日社内会議にて、今後の研修企画を討議しました。
その一つが「新任 現場責任者育成研修」です。
はじめて1人で現場を担当するためのスキルを
習得するための研修です。
まずはDVDをリリースする予定です。
お楽しみに。