出面、出来形、歩掛かりの意味を知ることから原価管理が始まる【がんばれ建設1584】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2020年7月15日
NO1584
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今日の一言
「歩掛かりってなに」
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私がゼネコンの新入社員としてはじめて現場に
配属されたときの上司とのやりとりを今も覚えています。
上司「降籏君、毎日出面をとって野帳に書いておけ」
降籏「出面ってなんですか」
上司「出面も知らずにゼネコンに入ってきたのか!」
降籏「すみません。。。」
上司「出面というのは、毎日何人現場にて働いているのか、ということだ」
降籏「わかりました。大工●人、鉄筋工●人と野帳に書けば良いのですね」
1ヶ月後
上司「この1ヶ月間の出面を集計しなさい」
降籏「大工の出面合計は40人日です」
上司「ではこの1ヶ月間の型枠工の出来形を計算しなさい」
降籏「出来形ってなんですか」
上司「出来形も知らずにゼネコンに入ってきたのか!ばかもの!」
降籏「すみません。。。」
上司「1ヶ月間で型枠を何m2組み上げたかを出来形というんだ」
降籏「わかりました。400m2です」
上司「では今月の歩掛かりは400m2÷40人日なので10m2/人日だな」
降籏「歩掛かりってなんですか」
上司「何でも質問するやつだな。1回しか言わないのでよく覚えておけよ。
歩掛かりというのは、1人1日あたりの作業量だ。
この場合、大工は1人1日あたり10m2の型枠を組んだということになる。
作業能率ともいう。
この現場では10m2/人日だけれど、もっと複雑な型枠だと
8m2/人日程度、もっと面積が大きいと12m2/人日程度となるだろう。
図面をみて、この作業の歩掛かりを想定することが
工程や原価の基礎データをなるんだ。これが原価管理の基本だ」
このやりとりが私にとって原価管理を知る第1歩でした。
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【編集後記】
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10月より改正建設業法が施行されます。
改正内容についても問い合わせが増えています。
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手遅れにならないようにご対応ください。