社長ブログ

コンクリート打設シミュレーションでジャンカを防止する【がんばれ建設1589】

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がんばれ建設 
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2020年7月21日

NO1589

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今日の一言
「職人の理解が深まる」
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建設工事の施工管理の中で、コンクリートの品質管理が

最も重要でかつ難しいものです。

品質が天候や施工時の状況に左右されやすく、

その結果、ひび割れやジャンカ、強度不足などの

欠陥となってしまいます。

ひび割れやジャンカ、さらに強度の低下は、

コンクリートの短期そして長期的な品質に重要な

影響を及ぼしてしまいます。

そのうち今回はジャンカ防止の新技術を紹介しましょう。

清水建設は、コンクリートの最適な充填状況を

パソコン上で事前に検討する3次元シミュレーションシステムを開発し、

実橋梁の工事に初めて適用しました。

型枠内に流し込むコンクリートの挙動やバイブレーターを使った

締め固め具合を評価します。

配筋密度が高い橋梁でも、実験せずに最適な締め固めのタイミングや位置、

コンクリートの性状を検討することができます。

開発したシミュレーションシステムでは、

まず、型枠や鉄筋の3次元図面をシミュレーションソフトに入力します。

次に、スランプ値といったコンクリートの性状や打ち込み位置、

バイブレーターの挿入位置、振動時間などの条件を設定。

コンクリートを打ち込み始めてから何秒後に、

どの程度充填されるかを解析します。

結果は3次元のアニメーションで出力できます。

国土交通省東北地方整備局が発注した、東北中央自動車道の

東根川橋上部工工事で、シミュレーションシステムを初めて適用しました。

コンクリートの部材厚が40cmと最も薄い中央付近の主桁ウエブ部を

モデル化して、コンクリートの充填シミュレーションを実施しました。

充填シミュレーションをアニメーションで見られるので、

現場で実際にバイブレーターをかける作業員の理解を深められます。

空隙が生まれないようにするバイブレーターの当て方を可視化できるためです。

詳しくはこちらをご覧ください。

https://www.shimz.co.jp/company/about/news-release/2020/2020002.html

日経クロステック2020.06.29記事を一部参考にしました。

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【編集後記】
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新建設業法がいよいよ10月1日に施行されます。

それに先立ち建設業法セミナーを開催していますが

遠方からの強いご要望があり、

オンラインセミナーとして開催します。