社長ブログ

どの程度の研修を行うと社員が成長するのか【がんばれ建設1595】

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がんばれ建設 
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2020年7月31日
NO1595

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今日の一言
「薫陶2割、研修1割」
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人材育成の手法には、OJT(職場内教育)とOFF-JT(職場内教育)に

分かれます。

そこで、それぞれどのような割合で計画すればよいか、

という相談をよく受けます。

70:20:10の法則というものがあります。

米国のリーダーシップ研究機関『ロミンガー社』が

ハイパフォーマーを対象に「何が成長のきっかけになったか」という

調査を実施したところ、「70%が経験、20%が薫陶、10%が研修」である

という結果が明らかになりました。

この調査結果が発表されて以来、「70:20:10の法則」が

人材開発の世界では主流の考え方になっています。

「70%が経験、20%が薫陶、10%が研修」

というのは、建設業でいうと次のようになります。

●経験;70%

経験とは実体験と疑似体験です。

実体験とは、道路改修の経験をするとか

耐震工事の体験をするなどということで、実際に業務の経験をすることです。

また、上司が部下に仕事の一部を権限委譲することも「経験」となります。

一方、疑似体験とは、いろいろな人の話を聞くこと、

現場を見ること、本を読むこと-などです。

実際に体験しているわけではないけれど、人の体験を自分の擬似的な体験として身につけるということです。

●薫陶;20%

これがいわゆるOJTです。

現場で上司が部下に対して仕事をさせ、その結果や行動に対して、

個人面談等にてフィードバックするということです。

このときに重要なことは、部下の行動をよく見て

適切に「褒め、叱る」ことです。

上司が部下に対して「褒め、叱る」ことをしないということは

「無関心」であるということになります。

●研修;10%

社内外研修等から学ぶことです。

仕事から離れて、集中して学ぶことは重要です。

ここには、研修を受講するだけでなく、

DVDや書籍などの教材から学ぶことも含まれます。

例えば、1ヶ月のうち、22日、8時間/日働くとしましょう。

すると1ヶ月の業務時間は8時間×22日=176時間です。

すると以下のような配分で育成するということになります。

経験;176×0.7=123時間/月

薫陶;176×0.2=35時間/月

研修;176×0.1=18時間/月

薫陶、つまり個人面談等にて部下にフィードバックするのは、

35時間/月÷22日/月=1.5時間/日となり、

1日1.5時間程度の時間をかけて個別指導する必要があるということになります。

また研修や書籍から学ぶことは、

18時間/月÷22日/月=0.8時間/日→50分/日となり、

毎日約1時間、もしくは月18時間は研修や書籍等から学ばせる必要がある

ということになります。

これまで、多くの建設会社では、経験から学ぶことが100%でした。

それだけではどうしても偏った知識となってしまいます。

それを全体の20%は上司から部下へのフィードバック

10%は研修や本から学ぶようにすると

特に若手はより成長するようになるでしょう。

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【編集後記】
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春のコロナ禍では、研修開催を中止したりで

混乱をしご迷惑をおかけしました。

しかし現在は「オンラインセミナー」が確立しましたので、

感染のおそれがあるようなら「集合型」から

「オンライン」に切替えて実施することが

できるようになりました。

今後も、感染リスクをなくしながら学ぶ場を提供していきます。