社長ブログ

BIM/CIM技術者を育成しなければ建設会社は生き残れない【がんばれ建設1599】

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がんばれ建設 
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2020年8月6日
NO1599

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今日の一言
「自前主義」
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建設業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)で、

BIM/CIM(ビルディング/コンストラクション・

インフォメーション・モデリング)が果たす役割は大きいです。

3次元設計モデルに様々な情報を加え、建設プロセス全体を

一気通貫で管理するBIM/CIMは、計画から維持管理に至るまでを

まとめて効率化できるからです。

国土交通省は2020年4月、直轄事業におけるBIM/CIMの原則化の目標を

23年度に改めました。

新型コロナウイルス感染症の影響で業務のデジタル化を加速させる

必要に迫られ、当初計画の2年前倒しを決めました。

例えば、BIM/CIMによる3次元モデルはイメージを伝えやすく、

受発注者間のウェブ会議で意思疎通が容易になります。

国交省は20年3月に、BIM/CIM活用工事における

監督・検査マニュアルを作成。

3次元モデルに現場の映像を重ね合わせて表示するAR(拡張現実)を使い、

遠隔で検査する手法などを示しました。

19年度に直轄事業でBIM/CIMを活用したのは約420件となる見込みです。

18年度に比べれば約2倍に増えたものの、まだ全数には程遠いです。

BIM/CIM普及の遅れが目立つ地方へのてこ入れも必要です。

小規模な工事が多い自治体では、3次元モデルが必要なICT(情報通信技術)

活用工事は少なく、触れる機会がほとんどありません。

「投資に見合う効果を得られない」とみて、3次元モデルのソフトウエア導入や

人材育成に二の足を踏む建設コンサルタント会社が多いです。

一方、中小の建設会社のICT施工では、ICT建機のレンタル会社に

3次元モデルの作成を外注する場合がほとんどです。

それでは建設会社や建設コンサルタント会社にノウハウが残りません。

コロナ禍の今こそ、デジタル化を推進させ、BIM/CIMが使える

社内技術者を育成される必要があります。

また、そのことで、他社との差別化を図る経営戦略となります。

いち早くICT重機や3Dレーザースキャナーを導入し、

発注者評価の向上、社員の育成に成功した企業が各地にあります。

今回はそのBIM/CIM版です。

「まだ早い」ではない「今がチャンス」と考え、導入を検討してみてください。

日経クロステック 6月19日記事を一部参考にしました。

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【編集後記】
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あすは、ハタ コンサルタント株式会社の経営計画会議です。

世相を考えて、オンライン会議で行います。

ウィズコロナ時代の経営計画を考えるため、

しっかり討議します。