社長ブログ

祝1600号 社会人基礎力の高い若手の育て方【がんばれ建設1600】

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
がんばれ建設 
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2020年8月7日
NO1600

**************************************************
今日の一言
「創る仕事」
*************************************************

仕事には3つの種類があります。

新入社員や若手社員には、仕事には3つの種類があることを教え、

自分は今どの仕事に取り組んでいるかを自覚させるような指導が必要です。

では、3つの仕事とは具体的に何を指すのでしょうか。

●「やるべき仕事」

やるべき仕事とは、社員としてその企業に雇用されている以上、

果たさなければならない義務がある業務のことです。

もし、これをやらなければ、雇用契約違反と見なされるかもしれません。 

例えば、現場配属を命じられてそれを拒否することです。

予め現場勤務であることを承知して入社している限りは、

現場勤務を拒否することや、現場を選り好みすることはできません。

●「与えられた仕事」

与えられた仕事とは、上司から依頼された業務であり、

誠実・丁寧・迅速に取り組むことで相手から感謝され、

信頼感を高めることにつながります。

図面を書く、写真撮影し取りまとめる、

測量してその成果の図面を書く、などです。

●「創る仕事」

創る仕事とは、職場向上や仕事の成果を高めるために、

自分が何をすべきかを考え、自分の意思で創りだす業務のことです。

3DレーザースキャナーなどICTの導入を会社に提言し、

自分が運用担当となり現場にひろめ、業務効率化を進める。

朝礼の司会者として自ら手を上げ、工夫して今までより活性化した朝礼にする。

更新されていないホームページの更新担当者となり、

魅力あるホームページにすることで、受注や採用に貢献する。

新入社員の時期は知識も経験も乏しいので、

「やるべき仕事」と「与えられた仕事」に費やす時間が

圧倒的に長いでしょう。

こうした仕事を数多くこなすことで、基本的な実務能力が磨かれ、

責任感や目標達成意欲など、社会人として必要な能力が高まります。

しかし、入社2年目以降になると、上記2つの仕事への対処だけではなく

「創る仕事」を意識して主体的に行動する姿勢へと変える必要があります。

自分で考え行動する地力がついたのに、いつまでも待ちの姿勢・受け身の姿勢に

終始していては、問題解決力が鍛えられません。

従って、2年目以降の社員に対しては、「『創る仕事』をやっている?」と

問いかける必要があるでしょう。

さらには「毎月1件以上の提案をする」とか、

「業務改善について話し合うミーティングを主宰する」といったことを

上司・先輩が奨励し、自分の意思で仕事を創る人材へ成長できるよう、

職場ぐるみで支援していくことが求められます。

経産省は、社会人基礎力として

前に踏み出す力

考え抜く力

コミュニケーション力

と言っています。

「創る仕事」を進めることで、若手社員がこの3つの社会人基礎力を

身につけることができます。

PHP研究所 的場正晃著の記事を一部参考にしました。

*************************************************
【編集後記】
*************************************************

本日のメールマガジンで1600号となりました。

20年前に書きはじめ、最初は週刊だったのですが、

徐々に執筆頻度を増やし現在は日刊です。

「読んでいます」の声がけがなによりうれしいです。

お目にかかった際には一声よろしくお願いします。