熟練工の技能をデータ化し生産性2割アップ目指す【がんばれ建設1605】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2020年8月21日
NO1605
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今日の一言
「モーションキャプチャーで記録」
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建設業の熟練工の仕事ぶりをデータ化し、
技能を継承する官民の取り組みが8月中に始まります。
延べ約1万人分の作業内容を映像などで記録し、
経験が浅くても効率よく学べる環境を整えます。
全体の技能を底上げし、建設現場の生産性を引き上げることをめざしています。
熟練工の仕事ぶりのデータは国が発注する公共事業の現場で集めます。
延べ7200~9600人分の作業を撮影します。
熟練工の動きだけでなく工事全体の流れ、地形などもデータ化し、
効率的な方法やコツを分析します。
例えば、鉄筋を組む作業を経験の浅い技能者が映像などを見てまねることが
できる仕組みを想定しています。
また、クレーンを使う際のデータを分析し、効率よく作業できる作業員の配置や
クレーンの動かし方などを割り出します。
人の動きを3次元で計測できるモーションキャプチャーを活用し、
熟練者と新規入職者の作業手順をデジタルデータで把握します。
モーションキャプチャーは、マーカーを張り付けた人の動きを
デジタルで記録する技術です。
実際の人の動きを3次元で表現・分析できるため、
医学やスポーツ科学の分野に広く利用されています。
対象の職種には、技能者数の多い▽とび工▽型枠大工▽鉄筋工▽内装工
▽塗装工▽電気工―など10職種を想定しています。
このデータから、建設キャリアアップシステムを活用した
「建設技能者の能力評価制度」のレベル2(中堅)相当の技能者が身に付ける
技能のポイントを整理し、映像ツールに反映させます。
低いと指摘される建設業の生産性を2割引き上げることを目標にしています。
日本経済新聞 8月1日記事を一部参考にしました。
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【編集後記】
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技術提案コンサルティングのご依頼が増えてきました。
公共事業の発注量が増えているようです。
革新的な提案を考え出せるようがんばります。