若手社員が「前に踏み出す力」を得るための3つの方法【がんばれ建設1621】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2020年9月14日
NO1621
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今日の一言
「前に踏み出す環境を作る」
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経済産業省は、社会人基礎力として次の3つを挙げています。
1前に踏み出す力
2考えぬく力
3チームで働く力
これを私は、
1前に踏み出す力
2考えぬく力
3コミュニケーション能力
とし「現場基礎力」と考えています。
これに「技術力」「人材育成能力」「技術営業力」「人間力」などを加えて、
若手技術者や、現場代理人に必要な能力を
「建設技術者 キャリア別能力向上システム」として提供しています。
この3つの現場基礎力のうち、特に若手社員に不足しているのが、
「前に踏み出す力」です。
遠慮がちで、自ら前に出て行くことがなく、
一言でいうとおとなしいのです。
これは「前に踏み出す力」が欠けているのでしょう。
あまり付き合いのない人(近隣住民、協力会社)に、
一歩踏み出して話してみる
新工法、新技術を使ってみる
朝礼で発言したり、会議で反対意見を述べる
職人に施工法を聞かれたら、「上司に聞いてから」などと言わずに
きちんと自分のことばで回答する
などが前に踏み出す力です。
一方、「前に踏み出す力」は学校でも職場でも、
教えることはほぼありません。
出過ぎると「でしゃばるな」と言われ、非難されます。
しかし、現場では、誰かが「前に踏み出す力」を発揮しないと
現場は止まってしまいます。
特に現場責任者として任命しようと思う若手には
「前に踏み出す力」は必須の能力でしょう。
では、どのようにして、「前に踏み出す力」を鍛えるとよいのでしょうか。
私は3つあると思います。
1)言いたいことを言いやすい環境を作る
若手が話すと、それを拒否する上司がいると若手は一歩前に踏み出せません。
おかしな話であってもまずは耳を傾けて聴くことが重要です。
2)自分が大切にされているという実感を感じさせる
一歩前に踏み出して仮に失敗しても、誰かが守ってくれているという
実感が必要です。これを安全基地ともいいます。
家庭が温かく「安全基地」である子どもは、
チャレンジすることが多いと言われています。
3)当事者意識を熟成する
自分の責任だと思ったら一歩前に出ざるを得ません。
一方、他人事だと思っているから発言もしないし、
新たなことをすることもないのです。これを当事者意識といいます。
経営者意識ともいいます。
社員が当事者意識を持つためには、情報共有することが必要です。
現場の情報、会社の経営情報を透明化することで
各自何をすべきかを理解し、一歩踏み出すことができるのです。
今どきの若者は消極的でおとなしい、という前に
一歩前に踏み出すことができる環境を作りたいものです。
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【編集後記】
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今週は3日間のオンラインセミナーと、
新DVDの収録を1日行います。
いずれもカメラに向かって話すことになります。
カメラの向こうのご受講生に気合いを注入いたします。