施工図チェックは建築技術者の必須ノウハウだ【がんばれ建設1622】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2020年9月15日
NO1622
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今日の一言
「ミス事例集を作れ」
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建築工事では施工図を作成することが欠かせません。
施工図が建築工事の品質を左右するといっても
過言ではないでしょう。
一方、最近建設会社の経営者、経営幹部より
「若手技術者が施工図のチェックができない。
どうしたらいいだろうか。」
という相談を受けることが多くなりました。
近年、施工図作成を外注することが多くなり、
若手技術者は書く経験を経ないうちに
チェックだけをする必要が出てきたのです。
自分で書いた経験がないので、現場がわかっておらず、
どうしてもチェック漏れがあるとのことです。
私はこういう場合に施工図ミス事例集を作成するよう伝えています。
例えば次のような事例です。
躯体の鉄筋に当たって、設備配管ができない
杭天端に当たって、基礎配筋ができない
FLとGLの寸法を混同してしまい現場でミスが生じる
躯体図に防水代が確保されておらず、防水施工すると断面不足になる
地中配管にて地盤沈下でジョイントが外れてしまう
エレベーターピットが消火水槽に囲まれているとピットへの漏水のおそれがある
人通孔付近に設備配管があると、人通孔に人が入れなくなる
柱や耐力壁に設備ボックスが入らなくなる
屋外よりも室内の方が低い場合、屋外からの雨水が室内に漏水するおそれがある
柱と換気スリーブが干渉して取り付けられなくなる
駐車場の勾配が悪く、乗用車のボディーが路面にあたる
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【編集後記】
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コロナ禍で今年の春、夏に研修をやむなく
中止にいたった建設会社から
2021年1月に開催したいという連絡を
多数いただいています。
今年の冬は多忙になりそうです。