蜘蛛の糸を伝って動くドローンで事故0【がんばれ建設1652】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2020年11月4日
NO1652
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今日の一言
「ラインドローンシステム」
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ドローンを活用する場面が増えてきました。
写真測量にて起工測量や出来形測量を容易にすることができます。
一方、都市部での特に建築工事では、建物に衝突したり、
落下して人に当たるなどの危険性があり、使用に躊躇してしまいます。
しかし、ドローンによる外壁調査の手法が確立すれば、
仮設足場が不要になるなど、大幅なコストダウンが見込めます。
都市部に立つ超高層ビルの外壁調査にドローンを
活用する動きがあります。
西武建設(埼玉県所沢市)が開発を進める
「ラインドローンシステム」です。
建物の外壁に沿って縦方向に張った糸(ライン)が
ドローンの飛行をガイドし、安全性を高めます。
いわば“命綱”付きドローンです。
建築分野でのドローン点検は土木分野と異なり、
人口集中地区での実施が前提となります。
航空法では、同地区上空でのドローン飛行を禁止しており、
国土交通省の許可を得た場合に限り飛行可能としています。
人口密度の高い都市部での安全性の確保が、
普及に向けた最大のハードルです。
林立する建物が障害となってGPS(全地球測位システム)などの
電波障害が起こりやすく、ドローンが墜落した際の被害リスクも高いなど、
課題が多いです。
西武建設が開発を進めるラインドローンシステムは、
地上に設置する可動式の離着陸兼固定台、屋上に設置する釣りざお状の
特注ブラケット、ブラケットを固定するブラケット受けで構成されます。
ドローンは釣り糸をガイドにするので飛行時の安定性が高まり、
ビル風の影響を受けやすい場所でも機体が遠くに飛ばされません。
万一、ドローンの不具合で墜落しても、
限られたスペース内にとどめることができ、
第三者に危害を与える危険性も低いのです。
ドローンの良さに安全性を付け加えたシステムだといえます。
NETIS登録もされていますので、詳しくは下記をご覧ください。
https://www.netis.mlit.go.jp/netis/pubsearch/details?regNo=KT-200065%20
日経クロステック 10月8日記事を一部参考にしました。
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【編集後記】
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「鬼滅の刃」を観てきました。
映画館は満席で、終盤にはすすり声も聞かれました。
これが起爆剤になり、映画やイベント業界が
盛り上がるといいですね。
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