成功する者と失敗する者を分けるのたった一つのこと【がんばれ建設1654】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2020年11月6日
NO1654
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今日の一言
「GRIT」
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現場で成果を出す人と、出せない人の違いは何でしょうか。
いい学校を出ていて、資格もたくさんもっているのに、
現場で成果を出せない人がいると思えば、
学校はさほど一流でなく、決して能力が高いと言えない人でも、
現場で成果を出す人がいます。
その違いは「GRIT(やりぬく力)」の違いです。
才能が人の2倍あっても人の半分しか努力しない人は、
たとえスキルの面では互角であろうと、
長期間の成果を比較した場合には、
努力家タイプの人に圧倒的な差をつけられてしまいます。
なぜなら、努力家は、スキルをどんどん磨くだけでなく、
そのスキルを生かして、精力的に行動するからです。
協力会社や顧客とコミュニケーションをとったり、
歩掛かりや標準マニュアルとまとめたり、
勉強会を開催して、部下を育成したりするのです。
人は誰でも壁に直面します。
しかし、実際には、私たちが思っている以上に、
自分で勝手に無理だと思い込んでいる場合が多いのです。
例えば、資格試験に挑戦して不合格だと、
「俺はダメだ」
といってあきらめてしまうことです。
なにかをやって失敗すると、これが自分の能力の限界なのだと
思ってしまいます。
あるいは、ほんの少しやっただけでやめてしまい、
ほかのことに手を出すのです。
どちらのケースも、もう少し粘り強くがんばれば、
できたかもしれないのです。
「やり抜く力」が強いということは、一歩ずつでも前に進むこと。
「やり抜く力」が強いということは、興味のある重要な目標に、
粘り強く取り組むこと。
「やり抜く力」が強いということは、厳しい練習を毎日、何年間も続けること。
「やり抜く力」が強いということは、七回転んだら八回起き上がること。
建設工事現場は思わぬことが起きるものです。
そこで、たとえ一歩でも前に進み、うまくいかなくとも、
何度もやり続けることが、結果として成果を作り出すのでしょう。
私事になりますが、私がハタ コンサルタント株式会社を創業した
1995年当時は、バブルがはじけた後の不況期でした。
また、そのころは、建設会社が教育に力を入れるという雰囲気でなく、
「人材育成は現場で行い、上司、先輩の背中を見て学ぶもの」という
意見が主流でした。
いくら、社員教育を呼びかけても、それに応えてくれる建設会社は、
ごく少数派でした。
しかし、私はあきらめずに人材育成や教育の重要性を話し続けました。
もしも、私が途中であきらめていたら、
今、ハタ コンサルタント株式会社は存在していなかったと思います。
そういう意味でGRIT(やりきる力)の重要性を身をもって感じます。
アンジェラ・ダックワース氏 は、
「成功する者と失敗する者を分けるのはなにか」
について述べています。
それは、才能ではなく、並外れた「熱意」と、
「努力を継続する力」だといいます。
つまり、どれだけ「やり抜く力」があるか、ということです。
最後までギブアップせず、粘り強く現場を最後まで
「やり抜く力」を身につけたいものです。
『やり抜く力』アンジェラ・ダックワース著(ダイヤモンド社)を
一部参考にしました。
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【編集後記】
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2021年度の研修カリキュラムが概ね完成しました。
新入社員、若手社員、現場代理人、幹部社員に
向けた研修内容です。
ウィズコロナを考慮して作成しました。
11月末に完成しますので、
必要な方は事前予約していただくと
追って郵送いたします。
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