若手社員を5年で一人前にする2つのポイント【がんばれ建設1657】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2020年11月12日
NO1657
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今日の一言
「教育体系を作る」
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寿司職人になるためには10年の修行が必要だと
言われています。
しかし、実際には10年間の修行に耐えきれず、
辞めていく人が多いようです。
一方、「東京寿司アカデミー」では6ヶ月で
寿司職人に必要な技術と知識を習得できるということで、
2002年の開校以来、4000人の寿司職人を輩出しています。
なぜ、10年かかる修行を6ヶ月に短縮できるのでしょうか。
それは寿司職人に必要な、技術や知識を体系化し、
順序立てて教えているからです。
一方、親方の背中を見て覚えろ式では、進歩が遅く、
10年かかってしまうということなのでしょう。
建設会社に入った新入社員が3年以内に30%も辞めてしまう原因は、
なかなか仕事を覚えられず、いつまでたっても手元ばかり行っているからです。
自分が成長しているという実感を持てないと、
人はやる気が減退してしまいます。
そこで私は、入社して5年間で一通りのことを教え、
身につけることが重要だと考えています。
そのことで上司は仕事を任せることができますし、
若手社員もやりがいを感じることでしょう。
では、どうすれば若手を5年で一人前にすることができるのか。
そのためには2つのポイントがあります。
1つは、5年間で身につけるべき必要能力を分析し、教育体系図をつくること。
そして2つ目には、その教育体系図どおりに育成することができるように、
上司先輩を成長させることです。
多くの建設会社には教育体系がありませんし、
また、部下を持ったことのないベテラン社員が多いことでしょう。
しかし、この2つのポイントを実践しない限り、
若手社員が定着して、早期に戦力になることはありえません。
まずは、自社の教育体系を作ることから始めていきましょう。
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【編集後記】
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昨日は、2ヶ月かけて実施した企業内研修の
最終日でした。
最初は静かだったご受講生が、2ヶ月後に笑顔で
課題をやり終えられたこと、
とてもうれしく思いました。
今後の一層の活躍を祈っています。
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