「働き方改革」は「休み方改革」ではない【がんばれ建設1658】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2020年11月13日
NO1658
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今日の一言
「社員を幸せにする」
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技術提案、創意工夫、または新規事業を思いつく人は、
より自由で、ワクワクすることが好きな人です。
新しいことを考える創造的な人は、幸せな人であるばかりか、
試行錯誤を恐れずに新技術、新工法にトライして活躍できる人です。
それは、
「やってみよう!」
「ありがとう!」
「なんとかなる!」
「ありのままに!」
という幸せの4因子を満たす人であることが重要です。
また、多くの研究者が幸福と健康の関係について
科学的に検証しています。
それによると、一般には健康な人が幸せだと思われますが、
実は幸せな人が健康であるとも言えるのです。
さらに、エド・ディーナーらの論文によると、
幸福度の高い人はそうでない人に比べて、
創造性は3倍、生産性は31%、売り上げは37%も
高い傾向にあります。
また、幸福度の高い人は、職場において良好な人間関係を構築しており、
転職率・離職率・欠勤率はいずれも低いという研究データもあります。
さらに、米カリフォルニア大学のソニア・リュボミアスキー教授も、
「幸せな社員は、不幸せな社員より生産性が1.3倍高い」という調査結果を
出しています。
だからこそ、これからの建設会社は「働き方改革」で残業を減らしたり、
休日を増やすことを第一に考えるのではなく、
まず「社員やチームメンバーを幸せにすること」を目指すべきでしょう。
創造性が3倍、生産性が1.3倍になれば、結果的に時短にもつながるはずです。
まさに「働き方改革」は「休み方改革」ではないのです。
一方、トップダウンによる働き方改革で現場の当事者たちが
「やらされ感」を感じれば、幸せの第一因子「やってみよう!」因子が
低くなります。
幸福度が低くなれば、結果的に生産性や創造性が下がる可能性も
高くなるため、結局、「働き方改革」の成果が出ないという悪循環に陥ります。
幸せの4因子である
「やってみよう!」
「ありがとう!」
「なんとかなる!」
「ありのままに!」
を高めるためには具体的に次の3つが必要です。
・特に若手が言いたいことを言える雰囲気
・自分は会社や上司から大切にされているという実感
・会社は自分のものだという当事者意識
『幸せな職場の経営学』前野隆司著(小学館)を
一部参考にしました。
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【編集後記】
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「花巻東高校で2名のメジャーリーガー、
6名のプロ野球選手を育てたリーダーの独白」と題して、
花巻東高等学校 野球部監督
佐々木洋さんの講演会を企画しました。
興味ある方、ぜひご覧ください。
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