社長ブログ

一流の建設技術者が持つものはアクセルではなくブレーキ【がんばれ建設1669】

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
がんばれ建設 
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2020年12月1日
NO1669

**************************************************
今日の一言
「ブレーキのメリットを知る」
**************************************************

生物の生存に必要な基本原理は食べることと生殖です。

生きるために食べ物を食べ、種を残していくために生殖行為を行い、

子孫を残していきます。

そして、この二つの行動の源になっているのが「欲求」です。

そしてこの、生物の基本原理の源でもある欲求をコントロールするため、

「アクセル」が本能的に備わり、さらに、その欲求を止める「ブレーキ」が

備わっているそうです。

ところが、人間の欲求は強く、なかなかブレーキをかけられません。

そのため、上手に欲求に対してブレーキをかけられる人が、

成功することができるようです。

それでは、所得の高い人や成功を手にすることができるような人は、

どのようにして自分の欲求にブレーキをかけているのでしょうか?

まず、ブレーキをかけたあとに得られるメリットを明確にしておく必要が

あります。

資格試験のための勉強を例に取ってみましょう。

現場業務をしながらの資格試験勉強は、なかなか進まないものです。

仕事が忙しい、家庭サービス、はたまたお酒を飲みたい、

などといった様々な欲求を我慢して、勉強を続けなければなりません。

資格試験を受けて、資格を取得するということは、

より質の高い仕事をするため、もしくは報奨金がもらうため、

さらには、もしも退社しなければならないなったときに

有利な条件で転職できるため、です。

将来、達成できるかもしれないメリットと、

仕事、家庭、遊びたいという欲求を比べ、

前者のメリットのほうが大きく、後者をデメリットと感じた場合は、

資格試験勉強を続けるという意思決定をするわけです。

このメリットをより強く感じられる人こそが、

欲求に対するアクセルとブレーキをきちんと踏み分けることができるのです。

自制心のある人は、好感が持てる人であり、人物的に尊敬できる人です。

それが、ブレーキを効かせることができる人であり、

セルフコントロールができる人です。

反対に、アクセルを踏みっぱなしの人は、自制心のない人、

すなわち、身勝手で、わがままで、利己的な人です。

要するに、成功するには程遠い人です。

建設技術者は一生勉強しなければなりません。

欲求に対してアクセルを踏もうとしている自分に気づき、

うまくブレーキをかける人でありたいものです。

『脳のアクセルとブレーキの取扱説明書』中野信子著(白秋社)を

一部参考にしました。

*************************************************
【編集後記】
*************************************************

なかなかコロナ禍が収まりませんが、ありがたいことに

事前にオンラインセミナーに切替えていただける場合がほとんどで、

おかげさまで通常どおり業務をしています。

オンライン研修でも集合型研修以上の成果が出るようがんばります。