若手に現場責任者を任せる前に必要な5つのスキルとは【がんばれ建設1676】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2020年12月10日
NO1676
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今日の一言
「施工管理技士資格だけでは現場運営できない」
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建設会社に入ったからには、
現場責任者として現場を主体的に運営したいものです。
現場責任者となるタイミングは、工事規模の大小によりますが、
中小建設会社では20歳代後半から30歳代前半に就任することが多いです。
その際、十分な教育をしないまま若手社員に現場を任せて、
トラブルになってしまったという話をよくききます。
また、任せられた若手社員も施工計画、工程表、予算書の作成に時間がかかり、
残業や休日出勤が増えてしまうということもあります。
では現場責任者として現場を運営する際に、
最低限必要な能力とは何でしょうか。
施工管理技士資格取得に必要な能力だけでは不十分です。
これに加えて私は5つあると考えています。
1)計画能力
施工計画、工程表、実行予算書を作成する能力
2)法律の知識
労働安全衛生法、建設業法、環境関連法等に関する知識
3)現場コミュニケーション能力
顧客、協力会社、近隣住民との間で会社の代表者としてやりとりをする能力
4)現場トラブルを収束させる能力
原価高騰、工期遅延、クレーム、もめ事などを解決しながら工事を運営する能力
5)工事原価、歩掛かりをまとめる能力
工事が終わったら工事原価、歩掛かりをまとめて次の工事に活かす能力
この5つの能力がないまま現場を責任者として担当すると
工事がうまく進まないばかりか、行き詰まりを感じてしまい、
会社を辞めてしまうということにもなりかねません。
そのため現場責任者として現場を任せる前に、
上記5つの能力を上司が教え込む必要があります。
会社によっては、この能力があるかどうかを試験して判定する場合もあります。
きちんと教育した上で現場を任せることで、本人が成長し、
また会社にとっても好業績となります。
ぜひ5つのスキルを意識して教育されますことをお勧めします。
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【編集後記】
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昨日は教育体系構築セミナーを開催しており少しだけ講義をしました。
受講された皆さん熱心に社員のレベルアップを図りたいと
おっしゃっていました。
今日、見事なプレゼンをされますことを期待しています。