社長ブログ

シリア紛争と車の暴走、どちらのニュースが大切か 【がんばれ建設1677】

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がんばれ建設 
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2020年12月11日
NO1677

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今日の一言
「国際ニュースにも目を向けよう」
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外国人あるいは海外滞在歴の長い日本人にとって日本で驚くことのひとつが、

テレビや新聞で報道されるニュースが

他の先進国とはずいぶん違うということです。

昨今、北米でも欧州でもシリアの紛争が夜のニュースのトップを飾ったり、

新聞で大きく取り上げられたりすることが当たり前になっています。

中東の情勢が自国の通貨やビジネスに大きく影響するからです。

また石油を輸入している国にとってシリア情勢は

大変シビアな問題でもあります。

ところが日本のテレビや新聞では、

このような国際ニュースはマイナーな扱いです。

NHKや大手一流新聞でさえ、国際ニュースではなく、

次のようなトピックがトップニュースとして掲載されています。

老人の車が暴走

あおり運転事故続発

ヒグマに襲われた

これらのニュースが重要ではないとはいいませんが

海外でいえばゴシップ新聞に載る程度のニュースです。

人は、自分に関係ないことには、興味や関心がないものです。

また、切羽詰まらないと行動しない、というのも同じでしょう。

特に、日本は、豊かさに慣れてしまった人がほとんどです。

しかし、実際には日本は相対的に貧乏になってきています。

労働生産性も低いままです。

海外からも同じように評価されています。

そろそろ海外の事情に関心を持ち、目をさまさないと

大変なことになるかもしれません。

「明治維新」において、260年続いて鎖国を打破しようと若者が動きました。

あのとき、もしも明治維新が起きなければ、

その後の日本はどうなっているのか、想像さえできません。

現在でいうなら、

失われた30年という平成の時代がそれにあたるでしょう。

失われたまま令和の時代が過ぎてしまうと、

日本はどうなってしまうのでしょうか。

GAFAという黒船や、中国生まれのZOOMが上陸して、

日本国内の消費を独り占めしようとしています。

しかし、多くの国民はゴシップ的な国内問題に終始しているのです。

私たち国民一人ひとりが広く世界に興味を持ちゴシップニュースよりも、

国際ニュースに関心を持つようにならなければ、

マスコミは変わらないでしょう。

広く世界に目を向ける人になりたいものです。

『世界のニュースを日本人は何も知らない』

谷本真由美著(ワニブックスPLUS新書)を一部参考にしました。