新任の現場責任者に必要なスキル4「現場トラブル発生時に必要な「鉄則」を知る」【がんばれ建設1682】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2020年12月18日
NO1682
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今日の一言
「工期短縮の「鉄則」」
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若手社員がはじめて現場を責任者として担当した際、
困るのは現場のトラブル対応です。
原価高騰して予算が守れない、工期遅延、クレーム対応、もめ事対応などを
解決しながら工事を運営する能力が欠かせません。
ベテラン社員ですとこれまで幾多のトラブルを解決してきた経験がありますので
何とかなるのですが
若手社員にとっては、はじめての経験でどうすればよいのかわかりません。
そこで重要なことは「鉄則」を知ることです。
どんなトラブルに対しても解決のための「鉄則」があります。
いくつかの「鉄則」の中から今回の状況に最適な解決策を選定することは
比較的容易に実施できます。
例えば工期短縮は5つの「鉄則」があります。
1)人や機械を増やすか大きくする
人数や機械の台数を増やせばその分早くできます
2)作業時間を伸ばす
残業したり、休日出勤すると日数短縮できます
いわゆる突貫作業です
3)同時並行作業する
通常は直列で作業するものを、工夫して並列で行う
4)外部にて作業する
現場内で実施していた作業を外部で作業する
プレキャストや丘組みと呼ばれる
5)作業を効率化する
自動化、機械化、ICT化により作業を効率化する
この5つのうち、今回の工事ではどの「鉄則」を選べば良いかと考えると、
素早く結論がでます。
これらは何も目新しいことではありません。
ベテラン技術者であれば日常的に実施していることばかりでしょう。
しかし若手にはこれらの常識がまだありません。
そのため知識を「鉄則」という形で体系化することが必要なのです。
その他、原価低減の鉄則、トラブル解決の鉄則を知っておくと
現場で思わぬトラブルが発生しても容易に解決することができます。
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【編集後記】
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私が20歳代のときに遭遇したもっとも大きなトラブルは、
架設した構台の撤去ができないという問題でした。
構築方法ばかり考えており、撤去方法を考えていなかったのが原因です。
結局架設をすべてばらして撤去したのですが
予算をかなりオーバーして現場に迷惑をかけてしまいました。
そこで仮設の「鉄則」
構築時だけでなく、解体時のことも考えよう