社長ブログ

その坑夫はなぜトンネルの落盤に気づいたのか【がんばれ建設1684】

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がんばれ建設 
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2020年12月22日
NO1684

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今日の一言
「直感力を高める」
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現場にいると直感が働くことがあるものです。

昭和61年のこと

私がトンネルを掘っていたら、坑夫の親方が

「なんか変だ」

といいます。

他の人は別に何も感じないのですが、親方だけが

「変だから待避しよう」

といいます。

仕方なく全員待避を終えた2分後、落盤しました。

間一髪のことでした。

親方に「なぜ気づいたのか」と聞くと

「直感だ」

同年、掘削した箇所から湧水がでてきて、大騒ぎになりました。

すると先輩の施工管理技術者が

「2吋ポンプを3台もってこい」

といいました。

ポンプを設置すると水位はみるみるうちに下がり

地山が崩れずにすみました。

先輩に「なぜ2吋3台と思ったのですか」と聞くと

「直感だ」

平成7年、阪神淡路大震災が起きました。

私の生まれ故郷神戸が破壊されました。

すると天の声が聞こえました。

「おまえが立て」と。

大震災の2ヶ月後にゼネコンを退社させていただき

ハタ コンサルタント株式会社を創業しました。

多くの人に「なぜ創業したのですか」と聞かれましたが

「直感です」

平成10年、製造業の友人からISOに取り組んでいる

という話を聞くようになりました。

建設業ではまったく聞かない言葉でしたが

すぐに研修に行き、「審査員資格」を取得しました。

建設業出身者のISO審査員は他におらず、

すぐに「主任審査員」になりました。

その後建設省(当時)がISOを入札資格に加えるようになり

建設業でもISO取得熱が一気に高まりました。

するとISO審査、コンサルティングの仕事が急増したのです。

「なぜISOにいち早く取り組んだのですか」と聞かれましたが

「直感です」

直感がはたらくと、どこからともなく「偶然」の助けがやってきて、

困難もサラリと乗り越えられるものです。

受け身で流されているのではなく、

積極的に直感に従い流れに乗るのが問題解決のコツのようです。

積極的に流れにのるポイントはふたつあります。

1)自分の常識を超えようという意識です。

私の事例でいうと、ゼネコンを辞めてコンサルタント業に進出することは

本当に勇気がいりましたが

自分の常識を超えようと思い、チャレンジしました。

2)もうひとつは、感覚のアンテナを立てることです。

山を見て危ないという感覚のアンテナが必要だということです。

このアンテナが立っていないと、チャンスやピンチの変化に気づかず、

スルーしてしまいます。

「私は不運だ!」となげく人の多くは、

不運にアンテナを立て、幸運にアンテナを立てていないだけです。

ギフトは誰のもとにも来ています。

「運が良い人」は、ただそれに気づいて、受け取っているだけのことなのです。

直感力を高めるためには多くの情報に接する必要が欠かせません。

昨今オンラインイベントが多数開催されていますので、

情報を得やすい状況です。

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【編集後記】
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今日はある県庁にて講演を行います。

よい年を迎えることができるよう、

心動かすお話しをしてきます。