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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2020年12月23日
NO1685
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今日の一言
「雑談力で離職防止」
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先日、ある建設会社に訪問したときに、
ベテランと若手社員とのコミュニケーションが話題になりました。
年齢が20歳以上離れるとなかなかうまくコミュニケーションが取れない、
という話でした。
ところがその輪のなかに、Sさんが加わると
一気にベテランと若手の間の垣根が低くなり話題が盛り上がる、
という話がでました。
私はSさんにどのように話しているのですかと聞くと
「雑談です」とのこと。
さらには
「私は若手社員とは雑談しかしません」
とおっしゃいます。
つまりSさんの雑談力の高さが、ベテランと若手の垣根を下げているのです。
雑談が上手な人には、次の3つの条件があります。
【1】「自分がどう思われるか」より、「相手への興味」が先に立つ
【2】「共通点(コモン・グラウンド)」を見つけるのがうまい
【3】とにかく「聞き上手」で「質問上手」
以下詳しく説明します。
【1】「自分がどう思われるか」より、「相手への興味」が先に立つ
「こんな話題でよいのか」「嫌われるのではないか」という「配慮」は、
言い換えれば「自分の体面をどう保つか」という意識です。
「自分のプライドを傷つけたくない」「恥ずかしい思いをしたくない」など、
意識が「自分」に、つまり「内向き」になっているということです。
その興味・関心を「相手」に振り向け、
「話してみたい」という強い気持ちを持つことこそが、
上手な雑談の第一歩となります。
まさに、「『嫌われてもいい』と思う勇気」こそが
相手とのつながりを作る秘訣というわけです。
【2】「共通点」を見つけるのがうまい
人は「共通点のある人」ほど、親しみを感じ、信頼するものです。
「出身地が同じ」「趣味が同じ」「ひいきのチームが同じ」など、
「たった1つ共通項がある」だけで、人の距離はぐっと縮められるもの。
そうした共通点や旅先での出会いや仕事などでの
「共通体験」をコミュニケーションのきっかけにして
垣根を乗り越えるのが関係性構築の近道になります。
雑談がうまい人は、この「共通点」を見つけ、
話題にするのがうまいのです。
【3】とにかく「聞き上手」で「質問上手」
雑談の上手な人は、「話し上手」ではなく「聞き上手」です。
実は、「自分は『話がうまい』と思い込む人ほど、
『話し下手』になりやすい」のです。
「話に自信があり、滔々(とうとう)と話したがる人」ほど、
相手からすると「一方的に畳みかけてくるだけ」で、
雑談としては盛り上がりません。
特に上司が一方的に話すと、部下は「お説教」と感じることが多いです。
人は雑談でも、ついつい「自分の話」をしてしまいがちです。
イギリスのある調査によると、人は会話の30~40%
「自分の話」をしており、SNS上では80%が「自分の話」だそうです。
つまり、相手に「マイク」を渡し、話をさせて聞いてあげれば、
相手を快楽ホルモンで包み込んであげられるということです。
そんな人は無条件で好かれ、愛されます。
これはカラオケと同じです。
自分が「マイク」を握ったままでは周りの人は興ざめでしょう。
「マイク」を相手に渡して、
「相手に気持ちよく歌ってもらう」ことができれば、
結果として、雑談や会話はどんどん弾むのです。
ベテラン社員が「剛速球」を投げて「自分の力」を見せつけようとするよりも、
「受け止めやすい球」で「キャッチボールを続けるコミュニケーション」
のほうがお互い気持ちのいいやりとり、雑談になるものです。
これから年末、年度末になり、仕事は多忙になることでしょうが、
そんな時こそ、若手社員と雑談をすることで、
互いにわかりあうことができ心温まる職場になることでしょう。
ぜひお試しください。
『世界最高の話し方 1000人以上の社長・企業幹部の話し方を変えた!
「伝説の家庭教師」が教える門外不出の50のルール』岡本 純子著
を一部参考にしました。
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【編集後記】
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きょうは数年前まで天皇誕生日だったので、
なんとなく祝日であるような気がします。
上皇陛下のお誕生日を祝いながら、今日一日がんばります。