社長ブログ

無神経な人にちょっとだけ言い返すためにはどうすればよいのか【がんばれ建設1693】

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がんばれ建設 
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2021年1月13日
NO1693

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今日の一言
「あえて質問する」
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嫌なことを言われたときに

「ちょっとだけ反撃」するコツを知りたくはないですか。

「言い返したい!でも言い返せない……」

でも、無神経な言動を繰り返す人を

完膚なきまでにたたきのめす必要はありません。

大切なのは、「ちょっとだけ反撃」をして、身を守ることです。

言い返せず、悔しい思いをしないですむための方法をいくつか紹介します。

相手は自分が言われるといやなことを言うもの

悪口を言う人は、自分が言われていちばんヘコむことを言っているのです。

この考え方を知っておけば、相手からどんな悪口を言われても、

決して気にならないものです。

「あぁ、この人は、○○と言われるのがいちばんイヤなんだなぁ……。

かわいそうに……」

そんなふうに考えてみれば、相手に対する憐みの気持ちが湧いてきます。

悪口をそのまま返す

相手の悪口で深く傷ついたのであれば、

その悪口をそのまま返すのが効果的です。

相手「おまえは最低だな」

私「最低はどっちでしょうか?」

相手「あまえはバカだな」

私「バカ?そんなこと言うほうがバカでしょう」

こう言われれば、相手はハラワタが煮えくりかえるはずです。

しかし、その後はどう考えても

売り言葉に買い言葉で火に油を注ぐことになります。

ですからこの方法はお勧めできません。

急所はサラリとなでてみる

悪口を相手にそのまま返すのではなく、

「相手の言う悪口に関わる事実を、質問形式で突いてみる」

ことが有効な攻撃方法と言えます。

この方法ならあなたは相手の悪口をハッキリ言ったわけではないので、

相手はそのまま引き下がれば痛いところをつかれずにすみます。

つまり、相手に逃げ道を用意していることになります。

相手「あまえは最低だな」

私「どういった点が最低なのでしょうか?」

相手「おまえはバカだな」

私「どこの理解度が不足しているので、バカなのでしょうか?」

この戦術は、次の日から相手はあなたを攻撃しづらくなる

というメリットがあります。

なぜなら、あなたを攻撃しようとするたびに、

あなたに急所を突かれそうになった記憶が頭をよぎるからです。

無視する

あなたに悪口を言う相手は

あなたの反応を見たくてやっている場合が多いものです。

ですので、あなたの反応をあえて相手に見せない、

つまり無視をするというのも1つの戦略です。

積極的な肯定や否定は、事態を悪化させるばかりです。

ただし、面と向かっている相手に攻撃されているのに

無視する、というのはなかなか難しいものです。

相手から「何とか言ったらどうなんだ」

と言われかねません。

そこで次の項目です。

話に強制的にストップをかける

人間の気持ちは車みたいなものです。

一度でも動けば後は惰性でも動きますが、

一度ストップしてしまうと、

またエンジンをかけるのは大変なものなのです。

とにかくどんな形であっても、人はいったん会話が止まれば、

なかなか話をまた続けるのは大変です。

そこで

机の上の鉛筆を落とす

電話がかかってきたフリをする

ことで相手の攻撃をいったん止めることができます。

質問する

相手が話したら、とにかくそれに対して

「なるほど」「そうですね」と受け入れること。

これは何より大切です。

その上で、積極的に質問を投げかけます。

それは「はい、いいえ」で答えられる質問でなく

5W2Hを用いた質問がよいです。

相手「騒音がうるさくて眠れないんだよ」

私「そうですね。うるさいでしょうね。

ところで、どんな音がもっとも気になるでしょうか」

相手「もっとわかりやすい書類を作れよ」

私「そうですね。わかりにくかったですね。

ところで、どの部分を書き換えればよいでしょうか」

質問は基本的に「相手の話が聞きたい」という意志につながるわけだから、

それを聞いてイヤに感じる人はいません。

「話の終わりに関わる質問」をする

質問をすることで話の主導権を握ってきたら、

今度は「話の終わりに関わる質問」をします。

例えば「書類の記載ミス」という苦情を言われているのなら、

「申し訳ありません。

それで、結局どういう形で決着をつければよろしいのでしょうか?」

というように、けじめをつける質問をするのです。

こうすれば相手はそれに答えざるをえませんし、

無意識に話題を終了に近づけることができます。

少なくとも、「書類ミスのために困った」などという苦情を

延々と聞かれることはありません。

そのうえでなら、

「これからはこういったことがないように注意いたします。すみません」

と、こちらから話題を切りやすくなるわけです。

「あえて敬語」で話す

朝令暮改の上司や、雑用を押し付けてくる同僚、

締め切りを守らない部下など、

一言モノ申してやりたいけどつい言いそびれてしまうことがあるでしょう。

そんなとき、自分の激しく高まる気持ちを逆手にとって

利用していただきたいのが、「あえて敬語」で話すことです。

怒りや、激しい欲求を感じたら、

即座に丁寧な言葉の装飾にくるんで相手にアプローチします。

上司に対しては

「私のような若手に言われても、違和感を覚えるかもしれませんが」

部下に対しては

「ちょっと話を聴いてもらえませんか」

反論をする枕詞に、こんな言い方をしてみましょう。

すると上司であれば「そんなことないよ」

部下であれば「どういったご用でしょうか」

という低い姿勢に立ち位置が変わります。

敬語や丁寧な言葉を枕につけるだけで、

高圧的な相手であっても、

自然にあなたの立ち位置まで降りてきてくれるのです。

さらに

「貴重なご意見、本当にありがとうございました。

とても参考になりました」

などというと、相手も、「お礼」を言われるため、

ちょっと拍子抜けするはず。

かえって恐縮するものです。

それだけでも、相手の攻勢を弱める効果が十分にあります。

相手を動かしたいと思ったら、

自分からちょっと引いてみる作戦が効果的です。

とにかく、押しの一手でぶつかっていく必要はありません。

相手を動かしたいと思ったら、表面上の言葉のやりとりより、

水面下の心の動きに着目して揺さぶっていくのがポイントです。

『マンガ版 ちょっとだけ・こっそり・素早く「言い返す」技術』

ゆうきゆう、Jam 著 を一部参考にしました。

【編集後記】
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今回の緊急事態宣言では、

工事を止めることまでは要請されないようです。

とはいえ、十分に注意しながら施工を進める必要があるでしょう。

くれぐれもご安全に。