高強度の吹き付けコンクリートでトンネル補強不要【がんばれ建設1694】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2020年1月15日
NO1694
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今日の一言
「高強度になると工期短縮できる」
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コンクリートの高強度化は、
様々な企業が長年探求し続ける研究テーマの1つです。
通常は強度を上げようとすると、
クラックの発生が増えるなど弱点が発生します。
大成建設とBASFジャパンは、
「吹き付けコンクリート」の高強度化に成功しました。
山岳トンネルの地山の悪い箇所に、開発したコンクリートを吹き付ければ、
2重支保などの対策が不要になります。
今回開発したコンクリートの実強度は1mm2当たり100Nですが、
設計基準強度は余裕を見込んで同72Nに設定しています。
従来の吹き付けコンクリート強度は18N/mm2、
高強度でも36N/mm2ですから、2倍以上の強度が出ます。
地山条件が厳しい断面では「2重支保」の対策を講じることがあります。
ただし、その場合、内空断面が小さくなるので、
再度大きく掘り直す必要があり、作業効率の低下につながっていました。
今回紹介する高強度の材料であれば、
2重支保の必要がなくなり工期短縮の効果があります。
山岳トンネルのみならず、躯体の補強、補修にも活用できるでしょう。
詳しくは以下をご覧ください。
https://www.taisei.co.jp/about_us/wn/2019/191029_4791.html
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【編集後記】
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今週に入ってから、コロナ禍の影響もあり、
オンラインミーティングが増えています。
全国各地の方々と画面越しとはいえ、
直接打ち合わせができるということはありがたいことです。