社長ブログ

新入生が現場に順応するための3つのポイント【がんばれ建設1695】

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がんばれ建設 
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2020年1月18日
NO1695

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今日の一言
「まず考える」
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先週末共通テストが実施されました。

私は共通1次試験の1期生ですから、はじめて行われ

る試験を受ける受験生の不安な気持ちはよくわかります。

さて、テストで分かるのは「頭のよさ」です。

頭の良い人が、大学に進学できるというのが現在の制度です。

しかし、学生という立場が終わって

社会人になると頭のよさを測るものさしが、突然変わります。

「勉強ができる」ことから、「社会に適応できること」に切り替わるのです。

「頭がよい」ことより、「現場の環境に適応できる」ことの方が重要です。

とりわけ建設業は、現地生産、一品生産が特徴なので、

日々職場環境が変わります。

仕事をする場所、内容、一緒に仕事をする人が毎日のように変わるのです。

その環境に順応できなければ、成果を出す社会人にはなれません。

たとえば、一流大学を出て就職したけれど、

まわりの人とうまくコミュニケーションがとれない人がいます。

いま何をすることが求められているのかもピンときていない。

こういう人は、

「勉強はたくさんしてきたかもしれないけれど、使えないやつだ」

と言われてしまいます。

それまでずっと

「勉強ができる」「頭がいいね」「すごいね」とほめられつづけてきたのが、

社会に出たとたん、一気に地に落とされる。

プライドがズタズタになってしまいます。

一方、学校の勉強がきらいで成績もよくなかったけれど、

大人になってから社会で大活躍したり、

大成功したりしている人も、世の中にはたくさんいます。

おそらくそういう人は、

子ども時代から、テストの点数とか学校の成績とかでは

測れない種類の頭のよさをもっていたんです。

新しいものを生み出す発想力とか、

人を喜ばせたりやる気にさせたりするすぐれたコミュニケーション力とか、

そういうものは学校のテストではわかりません。

こういう人たちの発揮する頭のよさというのは、

言ってみれば「社会のなかで、いかによく生きるか」というものなんです。

4月に新入社員を受け入れるという会社が多いことでしょう。

新入社員にまず伝えるべきことは、

いかに現場の環境に順応するか、ということです。

現場で必要な知識は二の次でもよいです。

入社して数年で辞めてしまった人の最大の理由は職場の人間関係です。

つまり現場に順応できなかったのです。

とくに今どきの若者は、

困ったことがあると、人に聞くのではなく、

Google先生に聞くという習慣があります。

素早く知識を得るという意味では悪くはないのですが

「現場順応性」は磨かれません。

そこで新入社員は次の3つを実践すべきです。

1まず考える

2先輩上司に確認する

3やってみる

例えば墨出し方法が分からない場合、まず自分で考えてみます。

その上で、先輩や上司にその方法でよいのか確認します。

そして現場でやってみるのです。

職人への話し方がわからない場合、

まずはどのように話せばよいか考えてみる。

その話し方でよいのかを、先輩上司に確認する。

そして職人に話してみるのです。

やってみてうまくいかないことがあるでしょう。

その場合はもう一度

1まず考える

2先輩上司に確認する

3やってみる

を繰り返します。

『本当の「頭のよさ」ってなんだろう?』齋藤孝 著 誠文堂新光社 

を一部参考にしました。

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【編集後記】
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週末にSDGsを学ぶ機会がありました。

今後の建設業経営にも生かせそうです。

本メルマガでも皆さんに紹介します。