社長ブログ

なぜ建設業で事業承継が進まないのか【がんばれ建設1698】

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がんばれ建設 
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2021年1月21日
NO1698

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今日の一言
「M&Aの抵抗をなくす」
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建設業界では後継者不足が深刻です。

帝国データバンクが2020年11月末にまとめた2020年の

「後継者不在率」動向調査によると、事業承継の実態について

分析可能な約26.6万社(全国・全業種)のうち、

全体の65%に当たる約17万社で

後継者が不在であることがわかりました。

業種別にみると、建設業の後継者不在率がもっとも高く、70.5%でした。

建設業の後継者不在率が70%台となるのは6年連続で、

2020年調査では全業種で唯一の70%台となりました。

さらに、

後継者不足を理由に倒産や自主廃業を決断した建設業者が増えています。

帝国データバンクの2020年1~11月の調査によると

その数は92社と全産業の中で突出して多くなっています。

後継者不在率が他業種に比べて高い理由は、3つあります。

1)建設業従事者の高齢化

若手が入職しない業界となってしまったため

業界の将来に不安を感じているようです。

2)建設業登録要件が厳しい

建設業の経営者になるためには、役員、管理職経験が5年以上必要です。

昨年の建設業法改正で緩和されたとはいえ、

誰でも経営者になることができない法律になっています。

3)M&Aに抵抗がある

事業承継の1つの手法に、M&Aがあります。

他業種では活発に行われています。

しかし建設業では実績がさほど多くありません。

その理由は、

同じ地域で2つの会社が1つになっても

受注機会が2倍になるわけでなくメリットが少ないためです。

そこで、土木と建築、設備と電気など異なる業種の

M&Aが進みつつありますが、まだ十分ではありません。

「会社を売ろうとしていることと知られたくない」

という気持ちが強いことも進まない理由の一つでしょう。

建設業振興基金では

「中小建設企業のための事業承継ガイド」を作成しています。

多くの成功事例も書かれています。

https://www.kensetsu-kikin.or.jp/management/syoukeiguide/about.html

また今年度の活動として、新たに事例紹介などする予定です。

多くの若者が憧れる業界にすることで、事業承継がスムーズに行われるよう、

私自身も取り組みます。