技術提案、創意工夫で高い評価を得るためには日本語力を磨け【がんばれ建設1700】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2021年1月25日
NO1700
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今日の一言
「表現力、提案力」
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技術提案や創意工夫で高い評価を得ることが、
建設会社の業績アップの秘訣です。
公共工事であれば工事成績評定点が上がり、
受注に有利になりますし、
民間工事であっても顧客満足度が上がり、
リピート受注や紹介受注につながります。
一方、図面どおり施工することが得意な施工管理技術者は多いですが、
新たな施工法を考えることが得意な技術者は少ないです。
評価の高い技術提案書、創意工夫提案書を作成するためには
3つのポイントがあります。
1)わかりやすい日本語で書く
そもそも技術者は日本語が苦手なものですが、
それでもわかりやすい表現で書くことが何より重要です。
そのためには、以下に注意することが必要です。
・1文は65文字以内にする。
長い文章は読むのに疲れてしまいます。
・必要以上に漢字を使わない
出来る、尚、即ち、更に、などはひらがなで書きます。
・あいまいな表現を使わない
確実に、等、概ね、直ちに、必要に応じてなどの
あいまい表現では評価されません
・文章の「型」を知る
複数の提案を書く場合、バラバラの書き方だと読みにくくなります。
文章の「型」を知り、型どおり書くことで、読みやすく、
しかも書きやすくなります。
2)顧客が求めている着眼点を知る
発生が予想される問題を抽出します。
ここで注意すべきことは、自分が考える問題ではなく、
顧客の不満や不快などの「不」を予測することです。
安全であれば、自分が考える危険のポイントではなく、
顧客が考える危険のポイントが着眼点です。
3)効果が高く確実な対策を考える
発生が予想される問題が明確になれば、
その問題の発生を防止する対策を考えます。
その際、重要なことは、以下の3点です。
・効果の大きさ
標準案で施工する場合と比べて、
本提案がどの程度の大きな効果が出るのかが重要です。
効果が小さいのなら標準案で施工すれば良いからです。
・実施の確実性
本提案が確実に施工できるかどうかが重要なポイントです。
例えば「ダンプトラックの速度制限をする」
「バイブレーターをこまめにかける」などは、
実施の確実性が低い提案で、評価されません。
・効果の確実性
提案書に記載された提案の効果が確実に発現するかが評価されます。
施工実績が多い工法や、公的に認められている工法であれば
効果の確実性が高いとみなされます。