社長ブログ

何があっても「ビビらない人」になるために4つの方法【がんばれ建設1703】

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がんばれ建設 
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2021年1月28日
NO1703

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今日の一言
「不安と怒りを取り除こう」
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不安のない人はいません。

不安感情は、すべての感情の中で最もコントロールがきかず、

人の判断力を狂わせるモンスターです。

その正体は「大切なものを失う」ことへの恐れです。

特に、健康や収入や家・家族を失う不安は人をパニックに陥れます。

それを体感したのが、新型コロナ騒動でした。

未知のウイルスへの不安に市民も学者も政府も煽あおられ、デマが飛び交い、

マスクだけでなく、トイレットペーパーやうがい薬の買い占め、

自粛警察、特別定額給付金、アベノマスク、Go Toトラベルの大迷走など、

騒動が続出しました。

現場で問題が起きると、不安になります。

「どのように解決すれば良いのか」という不安と共に

「もしもうまくいかなかったら、会社にいられないかもしれない。

すると大切な家族を不幸にしてしまう。。。」

などと思うとパニックになってしまうのです。

不安や恐怖に支配されると、私たちは「目の前の心配事」しか見えなくなり、

冷静な判断ができない「心理的視野狭窄(きょうさく)」にハマります。

興奮して頭がまっ白になり、「○○するしかない」と思い込んでしまう。

人の意見を冷静に聞いたり、客観的に状況を分析したりすることが

できなくなるのです。

現場で硬い岩盤にあたり杭が打てなくなると、目の前の状態に心を奪われ、

「とにかく岩盤を砕かないといけない」と思うばかりに、

それによる騒音被害や他の工程への影響に気が回らなくなるのです。

そんなときにどうすれば良いのか。

「どんな感情も、放っておけば収まる」が基本です。

【つぶやく】

不安がわいたら「○○のことで、私は今とても不安です」

と口に出して受け入れ、5回ぐらい、ゆっくり深呼吸します。

不安なことをノートに書き出すのもよいでしょう。

通常不安なことがあると、頭の中で何度も何度も

同じことを考えてしまうからです。

【すぐ動く】

そして、とにかくじっとしていずに、動くことです。

背伸び、机の片付け、お茶を飲む。

本社の部長に電話をする、信頼するコンサルタントに連絡をするなどです。

動くことで感情が入れ替わり、不安な気持ちが少なくなります。

私の携帯電話は、「現場で困っています」という内容でよく鳴ります。

この方は、困ったら行動することで不安を解決しているのでしょう。

【日課】

「日課」も心を安定させます。

早朝ランニング、トイレ掃除、読書、庭の水やりなど、

“日課”を決めて無心に実行すると心が安定します。

イチロー選手などの有名スポーツ選手が

「ルーチン」と言われる同じ行動を繰り返すことも「日課」で、

このことで気持ちを落ちつかせているのです。

【お楽しみ】

「お楽しみ」も大事です。

まじめで完璧主義者な方は、気分転換が苦手です。

「甘いものを食べる」「お酒を飲む」「釣りやサイクリングなどの趣味」に

没頭するのがよいです。

私の場合は「サッカー」でボールを思いっきり蹴るとすっきりします。

「たいへんなときにこんなことをしていてよいのか」

と罪悪感を覚える人がいるでしょうが、

目の前の問題を解決するための手段の一つだとわりきりましょう。

この4つのことを行うことで、

心に余裕ができ、開き直ることができ、

視野が広がって客観的に考えられるようになったりします。

「不安」とともにやっかいな感情が「怒り」です。

現場では「怒り」を相手にぶつけることが日常茶飯事です。

「なにやってるんだ」

「何度も同じことを言わせるな」

「この仕事が終わるまで家に帰るなよ」

「怒りのホルモン」である

アドレナリン、ノルアドレナリンなどが大量に放出され、

心拍数も血流もどっと増えるため、

「火事場の馬鹿力」を出すことができたのです。

しかし昨今、ハラスメント防止法が成立したこともあり、

パワハラ、モラハラは懲罰を受けることになります。

怒りの伝え方を間違えて大失敗する人はとても多く

「アンガーマネジメント(怒りをコントロールするスキル)」は

いま、注目されています。

怒ることそれ自体は悪いものではなく、

ナマの怒りを相手にぶつけることが問題なのです。

【6秒間のカウントダウン】

そこで、もしカッとしたら、6秒間カウントダウンすると、

怒りのピークをやりすごせます。

手が出そうならその場を離れて、クッションなど別のものをボコボコ叩きます。

少し気分が落ちついたら、自分はなにに腹を立て、

相手にどうしてほしいのか、「怒りの傾向と対策」を分析します。

こうした「自己洞察」のスイッチが入っていれば、

相手を傷つけずに自分の怒りをわかってもらう表現を考えられます。

【「自分の感情」を相手に伝える】

怒りを抑え相手も納得するための方法は

「アイメッセージ」です。

これは「I(私)」を主語にした言葉です。

これに対して怒りの感情時によく使われるのが

「ユーメッセージ」です。

これは「You(あなた)」を主語にした言葉です。

これは相手を傷つけます。

ユーメッセージ

「(あなたは)何度も同じミスをするな」

アイメッセージ

「(私は)何度も同じミスをさせてしまい申し訳なく思っている。

どうすればよいのか、一緒に考えよう」

ユーメッセージ

「(あなたは)この仕事終わるまで家に帰るな」

アイメッセージ

「(私は)あすまでにこの仕事が終わらないと困るんだ。

なんとかならないだろうか」

この2つの「怒りのコントロール術」を身につけると、

相手から怒りをぶちまけられたときも、

「売り言葉に買い言葉」のようなバトルを避けられます。

「不安」と「怒り」

この感情をうまくコントロールできる人が、

一流の現場管理者であるといえるでしょう。

『感情の整理学』和田 秀樹 著(エクスナレッジ)

を一部参考にしました。